マイクロLEDディスプレイパネルの関連特許出願動向や各メーカーの研究開発動向を紹介していく。
電子情報技術産業協会(JEITA)が発行した「2019年度版 実装技術ロードマップ」に関する完成報告会(2019年6月4日に東京で開催)と同ロードマップの概要をシリーズでご報告している。今回はその第19回である。
本シリーズの第15回から、ロードマップ本体の第2章第5節に当たる「新技術・新材料・新市場」の概要を紹介している。「2.5 新技術・新材料・新市場」には、 「2.5.1 サーマルマネジメント(熱管理)」と「2.5.2 マイクロLED」、それから「2.5.3 5G携帯電話システム」の3つ項目がある。前回から、次世代フラットパネルディスプレイ(平面パネルディスプレイ)のキーデバイスである「2.5.2 マイクロLED」の内容を紹介している。
マイクロLED(Micro LEDあるいはμLEDとも呼ぶ)パネルの研究開発は、2010年代の半ばから急速に活発になってきた。日本におけるマイクロLED関連特許の出願状況を2018年まで概観すると、実用化に向けた製造方法と実装方法の出願件数が2015年以降に増加していることが分かる。また出願人別に件数を見ていくと、Apple、Lumens(筆者注:韓国のLEDメーカー)、ソニー、Facebook、半導体エネルギー研究所、シャープの順で上位を占めている。
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