日本企業のPXI/LXI移行で拡大狙う、急伸中の英企業 : 「日本企業のファーストチョイスに」 (2/2 ページ)
同社は現在、英国のほか米国、フランス、ドイツ、チェコ、スウェーデン、中国に販売、サポートセンターを有している。日本においても約20年前から販売実績はあるが、Moore氏は「販売が本格化したのは2014年以降だ」と説明。この要因は、2014年6月に日本国内総代理店としてアンドールシステムサポートと契約したことのほか、「PXIやLXIを受け入れる体制が日本市場に出来上がってきた」ことが挙げられるという。
特にこうした受け入れ体制が出来上がってきたのは、自動化への注目が集まる自動車や産業機器分野といい、Moore氏はこの2つの分野に関して「日本では非常に大きなイノベーションが起こっている」と評価。そのうえで、「大部分の企業が依然として自社独自のスイッチングシステムを開発するなど日本の市場におけるPXIやLXIのイーサネットはまだ非常に若い段階にある」とその市場機会を分析し、今後アンドールシステムサポートと協力のうえで顧客を開拓することで、「日本企業のファーストチョイスとなっていきたい」としている。
日本市場と戦略(クリックで拡大)出典:Pickering Interface
同社の製品販売における輸出比率は95%だが、過去3年間の年平均輸出伸び率が25%と短期間で急成長を遂げており、この期間は日本市場においても同じく25%ほどの成長を続けてきたという。Moore氏は、日本市場で、「今後も同レベルの成長を期待している」と語っていた。
同社はこの日、新製品の0.5A大規模PXIマトリクスモジュール「40-558モジュール」の発表も行った。競合に比べスイッチング密度が39%高いほか、標準的なPXIマトリクスモジュールと比較しシャシースロットの削減も実現したとしている。
0.5A大規模PXIマトリクスモジュール「40-558モジュール」(クリックで拡大)出典:Pickering Interface
製品は64×16から1008×6までのマトリクスサイズ向けに2、4、8スロットのバージョンがある。さらに、6極、8極、12極、16極のアナログバス幅とデュアルアナログバスオプションを用意しているという。
モジュール内部でリレーの故障を迅速かつ容易に発見できる同社のリレー内蔵自己診断機能「BIRST」や、「eBIRST」スイッチングシステムツールなど、幅広いアクセサーリサポートが利用可能となっている。また、同社のシグナルルーティングソフトウェア「Switch Path Manager」によって容易なプログラミングが可能になっている。同社は、「さまざまな業界で使用できるが、特に車載、航空宇宙向けECUや半導体パッケージ試験などの用途に最適だ」としている。
同社の2スロットモジュールシャシー(クリックで拡大)
キーサイト、ミリ波対応のミッドレンジネトアナ
キーサイト・テクノロジーは2019年6月6日、5G(第5世代移動通信)向けの部品測定に対応するミッドレンジネットワークアナライザーの新製品や、パワーアンプの変調ゆがみを特性評価できる、ネットワークアナライザー用の新たなソフトウェアを発表した。
5G向けの44GHz信号源、2chで帯域幅は2GHz
キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)は2019年2月20日、周波数レンジが1M〜44GHzで、最大2GHzのRF変調帯域幅をサポートする、デュアルチャンネルのベクトル信号発生器「VXGマイクロ波信号発生器(以下、VXG)」を発表した。
テストの自動化、AIの活用で次の段階へ?
National Instruments(NI)のユーザー向けカンファレンス「NIWeek 2018」(2018年5月21〜24日、米国テキサス州オースチン)の基調講演では、機械学習を活用すれば、テストの自動化でAI(人工知能)の恩恵を受けられる可能性があることが示された。
設計から量産まで、同じテスト環境を NIがデモ
日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、「SEMICON Japan 2017」(2017年12月13〜15日)で、PXIをベースにした半導体テストシステムを展示した。「設計にも量産にも対応できるテストシステム」を訴求する。
日本NI、PCIe Gen3対応のPXIモジュールを拡充
日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、PCI Express Gen3(PCIe Gen3)を採用したリモート制御、バス拡張用PXIモジュールを発表した。より高度で高速なテストシステムの構築が可能となる。
Verizon 5G準拠の波形が生成できる44GHz対応信号発生器
キーサイト・テクノロジーは5G(第5世代移動通信)開発に向けたネットワークアナライザーと、PXI Express(PXIe)モジュール型マイクロ波信号発生器を発表した。キーサイトは、素材や部品、モジュール、コネクターといった分野のメーカーからの5G製品についての問い合わせが増えていると話す。
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