図4右はGigaDeviceが現在売りだし中のマイコン「GD32VF103」である。STMicroelectronicsの「STM32F103」の互換マイコンGD32F103に「V」の一文字が加わった製品である。これは、内部のCPUがArmコアからRISC-Vコアに切り替わったもの(!)である。
RISC-Vについてはここでは文字数の関係から言及しないが、オープンなCPUとして多くの会社が採用に向けて取り組みを行っている。テカナリエもRISC-Vのシルバースポンサーになっており、若干ながらRISC-Vの開発には寄与している状況だ。
GigaDeviceはRISC-Vコアを採用したCPUを開発し、互換チップの世界をさらに広げているわけだ。今後このような製品は世界的に増えるものと思われる。
図5は、“宙に浮く地球儀”などが有名なオブジェクト浮遊製品を分解した様子である。内部は汎用半導体とパワー半導体だけで出来ている。ぱっと見、米Texas Instruments(TI)の汎用オペアンプ「LM324」が搭載されているので、TI製と判断してしまいそうだ。肉眼ではTIのロゴに見えてしまうからである。
図6は、パッケージとロゴマークの拡大の様子である。肉眼ではほぼ区別はつかないが拡大すると別物であることがわかる。互換チップとして存在し、機能していることは明らかだ。
新しい年を迎えて早1カ月。2020年もテカナリエは、話題製品から入手の難しいものまでジャンジャン分解し、ブラックボックスをホワイトボックスにしていくために活動していきます!!
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