MarvellとADI、5G無線ソリューションで提携 : 次世代無線ユニットも共同開発へ
Marvell(マーベル)とAnalog Devices(アナログ・デバイセズ/ADI)は、第5世代移動通信(5G)基地局向け無線ソリューションに関して技術提携した。次世代の無線ユニット(RU)ソリューションについても共同開発する予定である。
Marvell(マーベル)とAnalog Devices(アナログ・デバイセズ/ADI)は2020年3月、第5世代移動通信(5G)基地局向け無線ソリューションに関して技術提携すると発表した。Marvellのベースバンド/デジタルASIC/トランスポートプロセッサとAnalog Devicesの広帯域RFトランシーバー技術を統合する。次世代の無線ユニット(RU)ソリューションについても共同開発する予定である。
5G向けRUの開発は、「Massive MIMO」と呼ばれるアンテナ技術や、高速大容量通信を可能にするミリ波帯の活用などによって、一段と複雑さを増す。両社の技術提携により、RFトランシーバーを含む完全な統合型5GデジタルフロントエンドASICソリューションを提供することが可能になるという。
Analog Devicesの社長兼CEOを務めるVincent Roche氏は、「Analog DevicesとMarvellが共同開発するソリューションを用いれば、刻々と変化する市場に対し、高度に最適化された高性能な製品の提供を、迅速に行うことができる」とコメントしている。
79GHz帯 3D MIMOレーダーを日本初公開、ADI
アナログ・デバイセズは「オートモーティブ ワールド2020」(2020年1月15〜17日、東京ビッグサイト)に出展。サクラテックと共同開発した79GHz帯3D MIMO(multi input multi output)レーダープラットフォーム「miRadar 48e-EV」を日本初公開した。距離分解能4cm、水平角度分離性能3度を実現しており、接近検知などの車載レーダーとしての用途を狙っている。
米ADIで働く日本人技術者に聞く、オペアンプの地道な進化
AI(人工知能)や5G(第5世代移動通信)といったトレンドに後押しされ、技術の進化や競争の激化が著しいデジタルICの分野に比べ、アナログICは比較的ゆっくりと、だが着実に成長を続けている分野だ。ここ数年で、アナログ技術にはどのような進化があったのか。Analog Devices(ADI) でシニアスタッフデザインエンジニアを務める楠田義憲氏に、オペアンプの技術動向や、旧Linear Technologyとの合併後の開発体制などを聞いた。
自律センシング技術の市場投入を加速するLiDAR製品
アナログ・デバイセズは、センサーシステムなどを手掛ける独First Sensorと協業する。両社の持つデバイスの相互接続を最適化したLiDARソリューションを共同開発し、自律輸送システム市場へ提供する。
A2B技術で快適車内コミュニケーション、ADI
アナログ・デバイセズ(ADI)は、第2回名古屋カーエレクトロニクス技術展(ポートメッセなごや/2019年9月18〜20日)で、同社の提唱する車載オーディオバス「A2B」技術や車載カメラバス「C2B」技術などに関する展示を実施。NTTドコモなどと共同で開発した快適な車内コミュニケーションが体験できるデモカーも用意していた。
5G-SEP候補の勢力図、上位3社は変わらず
情報通信関連技術の調査などを行うサイバー創研は、3GPPの5G標準必須特許(5G-SEP)に関する調査を行った。
5G世界需要額、2030年に168.3兆円まで拡大、JEITA
電子情報技術産業協会(JEITA)は2019年12月18日、2030年には5G(第5世代移動通信)の世界需要額が168.3兆円になる、とする見通しを発表した。ローカル5Gについても2020年に市場が立ち上がり、2030年には世界需要額が10.8兆円に達すると推計している。
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