Intelの日本法人インテルは2020年9月3日、オンラインで開催した事業説明会において、第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)の技術詳細について説明した。
Intelの日本法人インテルは2020年9月3日、オンラインで開催した事業説明会において、第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)の技術詳細について説明した。
薄型軽量ノートPC向けの世界最高クラスのプロセッサとして発表された第11世代Coreプロセッサは、前世代のSunny Coveアーキテクチャをベースに改良した「Willow Cove」を採用。ディスクリートGPUに引けを取らないような性能を有する「Iris Xeグラフィックス」やAIアクセラレータ「Gaussian & Neural Accelerator(GNA) 2.0」を搭載するほか、Thunderbolt 4やCPU内蔵PCIe Gen4なども統合しており、「CPUのパフォーマンスのみならずさまざまなテクノロジーを提供することでPC全体の能力を最大限引き上げることに貢献する」としている。
インテルはその性能について、最上位モデルにあたる「Core i7-1185G7」プロセッサと、競合であるAMDの「Ryzen 7 4800U」とのベンチマークによる比較を紹介。演算性能のベンチマーク「SYSmark 25」では+28%、3Dグラフィックス性能の「3DMark Fire Strike」では+67%、ディープラーニング性能の「MLPerf」では4倍のパフォーマンス差を発揮したとしている。また、オフィスソフトやクリエイティブ、ゲーム、ネットなどの各種アプリケーションでの性能差についてもRyzen 7 4800Uを上回るパフォーマンスを実現したことを紹介した。
今回、事業説明会では、同社技術本部長の土岐英秋氏がその技術詳細を説明した。下図は、第11世代CoreプロセッサおよびPCH(Platform Controller Hub)の新要素をまとめた一覧図だ。
第11世代Coreプロセッサは前世代(Ice Lake)と同じ10nmプロセスながらも「1世代分を上回るCPU性能の向上」(同社)を実現するなどしている。この性能向上を可能にしたのが、「SuperFinテクノロジー」という新技術だ。
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