東芝は2020年9月29日、東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S、以下TDSC)においてシステムLSI事業の構造改革を実施すると発表した。TDSCのシステムLSI事業については、車載および既存顧客のサポートを除くロジックLSIから撤退することが既に発表されていた。
東芝は2020年9月29日、東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S、以下TDSC)においてシステムLSI事業の構造改革を実施すると発表した。TDSCのシステムLSI事業については、車載および既存顧客のサポートを除くロジックLSIから撤退することが既に発表されていた。
今回の構造改革では、システムLSI事業からの撤退に伴い、人員再配置および早期退職優遇制度により、約770人の人員対策を行う。早期退職については2021年2月末までの退職を前提とし、準備が整いしだい順次募集を開始するという。早期退職優遇制度の実施で発生する費用は約118億円になるとする。今回の構造改革により、2021年度には150億円以上の固定費削減効果を見込んでいる。
東芝は、人員対策以外の施策についても継続して検討し、適宜実施していくという。
東芝は2019年11月に開催した中期経営計画「東芝Nextプラン」の説明会で、車載向けを除くシステムLSI事業からの撤退を発表した。さらに、2020年6月の「東芝Nextプラン進捗報告」では、同事業の構造改革の準備に着手することを明らかにしていた。
TDSCの半導体事業は今後、ディスクリートの他、モーター制御用アナログIC、マイコンに注力して行われる。
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