半導体製造装置、前年同期比で30%増と急成長:SEMIが2020年Q3販売額を発表
2020年第3四半期(7〜9月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額は、約194億米ドルになった。前期に比べ16%増となり、前年同期比では30%の増加となる。SEMIが発表した。
SEMIは2020年12月2日(米国時間)、2020年第3四半期(7〜9月)の半導体製造装置(新品)世界総販売額が、約194億米ドルになったと発表した。前期(2020年第2四半期)に比べ16%増となり、前年同期(2019年第3四半期)に対しては30%増という大幅な伸びになった。
SEMIは、日本半導体製造装置協会(SEAJ)と共同で、80社を超える会員企業から集めたデータを集計し、「世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS:Worldwide Semiconductor Equipment Market Statistics)」として発行している。この中から今回は、2020年第3四半期における地域別装置販売額を発表した。
このレポートによると、地域別販売額で最も大きい中国は、56億2000万米ドルで前期に比べ23%増加、前年同期に比べると63%増になった。これに続く地域が台湾である。47億5000万米ドルで、前期に比べ36%増、前年同期比では22%増になった。
地域別にみる半導体製造装置(新品)の2020年第3四半期世界総販売額(単位:10億米ドル) 出典:SEMI
韓国は42億2000万米ドルで前期に比べ6%減少したが、前年同期比では92%増と大きく伸びた。日本は、22億4000万米ドルになり前期比で30%増、前年同期比でも34%増になった。
- 2020年の世界半導体市場、プラス5.1%成長と予測
WSTS(World Semiconductor Trade Statistics:世界半導体市場統計)は2020年12月1日、2020年秋季の世界半導体市場予測を発表した。それによると、2020年の世界半導体市場は前年度比5.1%増のプラス成長となるという。
- シリコンウエハー、2020年Q3は前四半期比で微減
SEMIは2020年11月2日(米国時間)、2020年第3四半期(7〜9月)における半導体用シリコンウエハーの世界出荷面積を発表。出荷実績は31億3500万平方インチで、2020年第2四半期(4〜6月)に比べ0.5%減少。前年同期比では6.9%の増加となった。
- 半導体製造装置、2020年Q2は前年同期比26%増加
2020年第2四半期(4〜6月)の世界半導体製造装置(新品)販売額は168億米ドルとなった。前期(2020年第1四半期)に比べ8%増加し、前年同期(2019年第2四半期)比では26%の増加となる。SEMIが発表した。
- 半導体製造装置の販売額、2021年に過去最高へ
SEMIは、世界半導体製造装置の年央市場予測を発表した。2021年に半導体製造装置(新品)の世界販売額は、700億米ドルに達し、過去最高額になる見通しだ。
- 半導体前工程ファブ装置、2021年は過去最高額へ
SEMIは2020年6月9日(米国時間)、半導体前工程ファブ装置に対する投資額の予測を発表した。2021年は2020年に比べて24%増加し、過去最高額に達する見通しとなった。
- 半導体製造装置、2020年Q1は前年同期比13%増
SEMIによると、2020年第1四半期(1〜3月)における半導体製造装置(新品)の世界総販売額は155億7000万米ドルとなった。前期(2019年第4四半期)に比べ13%減少したが、前年同期(2019年第1四半期)比では逆に13%の増加となった。
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