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テレダイン・レクロイ、USB PD3.1対応テスト装置最大240Wの電力範囲に対応

テレダイン・レクロイは、USB Power Delivery(USB PD)3.1対応のプロトコルアナライザー/エクセサイザー「Voyager M310e」を発表した。

» 2021年06月16日 10時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

最新のコンプライアンステスト環境を提供

 テレダイン・レクロイは2021年6月、USB Power Delivery(USB PD)3.1対応のプロトコルアナライザー/エクセサイザー「Voyager M310e」を発表した。

 USB PD 3.1仕様は、Extended Power Range(EPR)が策定され、使用できる電力範囲が100Wから240Wへと2倍以上に拡大した。これによって、USB Type-CRケーブルを用いて高性能ノートPCへの給電やデバイスの高速充電が可能となる。

 Voyager M310eは、「SuperSpeed USB 10Gビット/秒 Link Layer」「Hub」および、「USB Type-C」の他、「USB PD 3.1」の機能を完全にサポートする製品。これまで、USB-IFコンプライアンステストなどに用いられていた「Voyager M310P」アナライザー/エクセサイザーに代わる製品と位置付けている。

 しかも、Voyager M310eのエクセサイザーポートは、USB4またはDisplayPortのAlternateモードをサポートする、USB Type-CデバイスのSBUおよびAUXメッセージをキャプチャーできるように強化されている。Teledyne LeCroyが提供する「USB Protocol Suite」ソフトウェアを使って、SuperSpeed USB 10Gビット/秒リンクのプロトコル解析やトラフィック生成を行うこともできるという。

Voyager M310eの外観 出典:テレダイン・レクロイ

 コンプライアンステストオプションを用いて、標準的なUSB Type-Cケーブルでデバイスと接続すれば、エミュレーションスクリプトを使用して、リンクパートナーの動作を模擬することができるという。やりとりされるメッセージをキャプチャーし、正しいプロトコルと電源動作を自動的に検証する。また、LFPS(Low Frequency Periodic Signaling)の検出能力を改善するとともに、電圧と電流をより確実に制御できるよう設計した。

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