英市場調査会社であるOmdiaは2021年6月14日(現地時間)、同年第1四半期(1〜3月期)における半導体市場の売上高が1313億米ドルとなり、2020年第4四半期に比べて0.5%増加したと発表した。
英市場調査会社であるOmdiaは2021年6月14日(現地時間)、同年第1四半期(1〜3月期)における半導体市場の売上高が1313億米ドルとなり、2020年第4四半期に比べて0.5%増加したと発表した。
半導体市場では通常、季節的要因により、第1四半期の需要が鈍化する。そのため、第1四半期の売上高は前四半期(前年の第4四半期)比で下がることが多い。Omdiaの調査でも、2003〜2020年の平均を見ると、第1四半期の売上高は、前四半期比で約5%低下しているという。前回、同様に第1四半期の売上高が、前年の第4四半期よりも増加したのは、2010年のことだった。この時は、4.6%増加した。
今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響により、2020年第4四半期比で増加する結果となった。Omdiaはリリースで、「(パンデミックという)危機のさなかにあって需要を予測することが難しく、半導体不足が発生して、多くの半導体の平均販売価格(ASP)が上昇した」と述べている。
2021年第1四半期の半導体売上高ランキングは、Intelがトップで186億7500万米ドル、Samsung Electronicsが2位で157億500万米ドルだった。NVIDIAは7位で40億8600万米ドル、10位にはAMDがランクインし、33億8600万米ドルだった。
今回のけん引役は、メモリである。2021年第1四半期のメモリ市場の売上高は、2020年第4四半期に比べて6.2%増加した。だが、メモリだけでなく、Omdiaが売上高を調べた半導体メーカーのうち60%が、前四半期比で売上高増を記録していた。
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