古河電気工業と富士通オプティカルコンポーネンツは、次世代の大容量光通信に向けた集積デバイス開発を、連携して行うことで合意した。
古河電気工業(以下、古河電工)と富士通オプティカルコンポーネンツ(以下、FOC)は2021年7月、次世代の大容量光通信に向けた集積デバイス開発を、連携して行うことで合意したと発表した。
通信トラフィックが増大する中で、大規模データセンターのネットワークなどで用いられるスイッチも大容量化が加速する。これに搭載されているトランシーバーの速度も、400G〜800Gビット/秒が要求されてきた。同時に小型化や低消費電力化への対応も必須となっているという。そこで古河電工とFOCは、それぞれが持つ強みを生かして、市場からの要求に対応できる製品を開発し、トランシーバーに特化したソリューションを新たに提供していくことにした。
これまで両社は、最新のITLA(波長可変光源)や光増幅器、光変調器、光受信器、光送受信機などを通信市場向けに供給してきた。今回は、古河電工の「化合物光半導体技術」と、FOCの「LN(ニオブ酸リチウム)/シリコンフォトニクス技術」を融合させることで、これまで単体では実現できなかった、高機能で小型の「次世代大容量光通信用集積デバイス」を開発することにした。これは、800Gビット/秒を超えるトランシーバー市場に向けた製品になる。
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