車載・産業用バッテリーパックのテスト装置を発表:SiC技術を採用、最大1500Vに対応
キーサイト・テクノロジーは、車載や産業用途に向けたバッテリーパックのテストシステム「Scienlab SL1700A」シリーズを発表した。SiC(炭化ケイ素)技術を採用し、最大1500Vの高電圧バッテリーパックに対応する。
キーサイト・テクノロジーは2021年8月、車載や産業用途に向けたバッテリーパックのテストシステム「Scienlab SL1700A」シリーズを発表した。SiC(炭化ケイ素)技術を採用し、最大1500Vの高電圧バッテリーパックに対応する。
Scienlab SL1700Aシリーズの外観
Scienlab SL1700Aシリーズは、高出力のバッテリーパックを包括的にテストし、その機能と安全性を向上させることができる。対応する電圧や電力、電流によって「SL1710A」「SL1720A」「SL1730A」「SL1740A」の4製品を用意した。例えば、SL1710Aは電圧範囲が50〜最大1500V、電力は90kW、電流は300Aとなっている。同様にSL1740Aは50〜最大1500V、270kW、300/600/900Aである。
同テストシステムの外形寸法は、SL1710Aが2400×1600×615mm(他は2400×2400×615mm)で、同様のテストシステムに比べ設置スペースを削減できるという。しかも、拡張性に優れたモジュール構造となっている。
この他、恒温槽や被試験デバイス(DUT)、バッテリー管理システム(BMS)など、テスト環境に関わる全てのコンポーネントは同期制御することができる。また、SiC技術を採用したことで、ラボ全体のコスト削減を可能にする、高い効率とエネルギー回収性能を実現したという。
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