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車載・産業用バッテリーパックのテスト装置を発表SiC技術を採用、最大1500Vに対応

キーサイト・テクノロジーは、車載や産業用途に向けたバッテリーパックのテストシステム「Scienlab SL1700A」シリーズを発表した。SiC(炭化ケイ素)技術を採用し、最大1500Vの高電圧バッテリーパックに対応する。

» 2021年08月26日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

電力は最大270kW、電流は最大900Aに対応

 キーサイト・テクノロジーは2021年8月、車載や産業用途に向けたバッテリーパックのテストシステム「Scienlab SL1700A」シリーズを発表した。SiC(炭化ケイ素)技術を採用し、最大1500Vの高電圧バッテリーパックに対応する。

Scienlab SL1700Aシリーズの外観

 Scienlab SL1700Aシリーズは、高出力のバッテリーパックを包括的にテストし、その機能と安全性を向上させることができる。対応する電圧や電力、電流によって「SL1710A」「SL1720A」「SL1730A」「SL1740A」の4製品を用意した。例えば、SL1710Aは電圧範囲が50〜最大1500V、電力は90kW、電流は300Aとなっている。同様にSL1740Aは50〜最大1500V、270kW、300/600/900Aである。

 同テストシステムの外形寸法は、SL1710Aが2400×1600×615mm(他は2400×2400×615mm)で、同様のテストシステムに比べ設置スペースを削減できるという。しかも、拡張性に優れたモジュール構造となっている。

 この他、恒温槽や被試験デバイス(DUT)、バッテリー管理システム(BMS)など、テスト環境に関わる全てのコンポーネントは同期制御することができる。また、SiC技術を採用したことで、ラボ全体のコスト削減を可能にする、高い効率とエネルギー回収性能を実現したという。

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