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Keysight Worldは「キーサイトの戦略そのもの」自動車市場向けの新製品も発表(1/3 ページ)

キーサイト・テクノロジーは2020年7月14日、同社のユーザー向けイベント「Keysight World 2020 東京」(7月16〜17日)の開催を前に、オンラインで記者発表会を実施した。

» 2020年07月15日 10時30分 公開
[永山準EE Times Japan]

 キーサイト・テクノロジーは2020年7月14日、同社のユーザー向けイベント「Keysight World 2020 東京」(7月16〜17日)の開催を前に、オンラインで記者発表会を実施した。同社日本法人社長、Jun Chie氏は、「『キーサイト』というレンズを通して最新のテクノロジーやそれにかかわるマーケットリーダーの話、グローバル動向、最新のソリューションやテストプロセスなど全てを見ることができる。Keysight World 2020東京は、キーサイトの戦略そのものだ」と説明した。

オンライン開催となったKeysight World

 「Keysight World」は世界最大級の電子計測器プライベートイベントとして例年、都内の会場で実施しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続く中、今回は完全オンライン開催となった。イベントでは、5G(第5世代移動通信)&6G(第6世代移動通信)、自動車、高速デジタルインタフェース、ネットワーク、セキュリティ、クラウドデータセンター、量子コンピューティング、防衛、材料などの分野における最新の技術動向を11の技術トラックで紹介。Webミーティングで測定のエキスパートに相談できる時間も用意しているという。

 テーマとして掲げるのは、「Innovation Next」だ。Keysight TechnologiesのCTO(最高技術責任者)、Jay Alexander氏は、「今やどこで仕事をしていても、これまで以上にイノベーションは継続されなければならない。多くの人がビジネスや生活に混乱を経験していても、イノベーションへの要求は止まることはなく、むしろ、安全につながる世界を実現するための新しい方法を模索している。キーサイトのエンジニアもこの新しい常識に適応し、顧客のために提供する新しい方法を見つけることで、次のイノベーションに向けて学んでいる」と説明している。

Keysight Worldは日本で始まり、現在では米国、中国、欧州、アジア各国でも開催されている(クリックで拡大) 出典:キーサイト・テクノロジー

 同社は2020年4月には同社のPCベースの各種ソフトウェアを90日間無料で提供する「Innovate Anywhere Program」を発表するなど、COVID-19の影響が拡大する中でも「イノベーションを新たなテクノロジーの開発がスローダウンしないようサポートを続けてきた」(Chie氏)という。オンライン開催となったKeysight Worldにおいても、これまでのように各業界の動向や最新テクノロジーについて触れ、ディスカッションやQ&Aなどもできるイベントだととしている。またコンテンツの内容やその言語、セミナーの登壇者などについても日本に特化した形となっており、Chie氏は、「Keysight Worldは各地域で、どういう形でサポートすれば顧客の成功につながるかを真剣に考えたアクティビティーになっている」と説明している。

キーサイトの市場戦略

 Chie氏は、キーサイトの市場戦略について、「エレクトロニクスのテストマネジメント業界のリーダーとして、市場シェアではなく、最先端の業界はどこで、最先端に関わるテクノロジーは何で、どうサポートすればそのテクノロジーは立ち上がり業界は恩恵を受けることができるのかという点に、常に集中している」と説明。そのうえで5Gなどコマーシャルコミュニケーションや、オートモーティブ&エネルギー、航空宇宙/防衛や、ネットワークアプリケーション&セキュリティ、IoT(モノのインターネット)の5つの市場を挙げた。Chie氏は、「新しいテクノロジーについて、さまざまな業界で今まさに競争中であり、さらにCOVID-19の影響から顧客は今後どのように進めるべきかという悩みを持っている。キーサイトはそこに最新のテストツールとプロセスを提供する、これがミッションであり目標だ」と語っている。

5つの市場(クリックで拡大) 出典:キーサイト・テクノロジー
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