東芝デバイス&ストレージは、Arm Cortex-M4搭載32ビットマイコン「TXZ+ファミリ アドバンスクラス」として、新たに「M4Gグループ」20製品の量産を始めた。高速データ処理が求められるオフィス機器やFA機器、IoT(モノのインターネット)家電などの用途に向ける。
東芝デバイス&ストレージは2021年9月、Arm Cortex-M4搭載32ビットマイコン「TXZ+ファミリ アドバンスクラス」として、新たに「M4Gグループ」20製品の量産を始めた。高速データ処理が求められるオフィス機器やFA機器、IoT(モノのインターネット)家電などの用途に向ける。
M4Gグループ20製品は、40nmプロセス技術で製造。FPU機能を搭載したArm Cortex-M4コアは、動作周波数が最大200MHzで、最大2Mバイトのフラッシュメモリと、10万回の書き込みが可能な32kバイトのデータフラッシュメモリを内蔵している。
通信機能も強化した。UARTやFUART、TSPI、I2Cに加え、Quad/Octal SPIに対応したシリアルメモリインタフェース、オーディオインタフェース(I2S)および、外部バスインタフェースを搭載。CPUとは独立して動作可能なDMACとバスマトリックス構造により、従来マイコンに比べてデータ転送速度が大幅に向上したという。また、最大24チャンネルの12ビットA-Dコンバーターは、チャンネルごとにサンプルホールド時間を設定することが可能である。
機能安全対策回路としてROMやRAM、ADC、クロックのチェック機構を実装した。この他、サンプルプログラムを用意し家電機能安全(IEC60730)の認証取得を支援する。既存の「TXZファミリ M4G(1)グループ」マイコンとの互換性も維持している。電源電圧は2.7〜3.6Vで、パッケージは100/144/176端子のLQFPまたは145/177端子のVFBGAで供給する。
なお、サンプル出荷時にはドキュメント類やサンプルソフトウェア、評価ボード、各周辺機能の制御インタフェースを持つドライバソフトウェア類なども用意し提供する。
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