古河電気工業は、体内に埋め込まれた医療機器の位置を、体外から目視で確認できる技術「Tellumino(テルミノ)」を開発した。この技術を活用すれば患者と医療従事者の負担軽減につながるという。
古河電気工業は2021年9月、体内に埋め込まれた医療機器の位置を、体外から目視で確認できる技術「Tellumino(テルミノ)」を開発したと発表した。この技術を活用すれば患者と医療従事者の負担軽減につながるという。
薬剤を用いる治療用途では、薬剤注入用の皮下埋め込み型ポート(CVポート)が広く用いられているという。しかし、薬剤注入にための専用針をCVポートへ刺す、「穿刺(せんし)」と呼ばれる行為を行う場合、現状では正確な位置を確認するために、十分な訓練と技量が必要になる。
Telluminoは、既存のCVポートに複数のLED光源を内蔵する機構になっている。そして、皮膚の上から非接触でエネルギーを伝え、LED光源を点灯させる仕組みだ。医療従事者は体外からLED光を確認することで、CVポートの位置を比較的容易に視認することができるという。X線や造影剤などの特殊な機器や薬剤を用いる必要はない。
古河電気工業は、浜松医療センター消化器外科医長の大菊正人氏と、元浜松医療センター消化器外科部長で西脇医院の西脇由朗氏による指導のもと、独自の動物実験を行って定量的なTelluminoの有効性を確認した。
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