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» 2021年10月21日 09時30分 公開

最大1Wの給電が可能なワイヤレス給電チップセットNFCでの非接触通信も可能に

ロームグループのラピステクノロジーは、最大1Wのワイヤレス給電と非接触通信を可能にする小型のチップセット「ML766x」を開発した。スマートウォッチやリストバンド型血圧計などウェアラブル機器の用途に向ける。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

ウェアラブル機器に搭載可能な230mm2サイズを実現

 ロームグループのラピステクノロジーは2021年10月、最大1Wのワイヤレス給電と非接触通信を可能にする小型のチップセット「ML766x」を開発した。スマートウォッチやリストバンド型血圧計などウェアラブル機器の用途に向ける。

ML766xの外観

 新製品は、送信用LSI「ML7661」と受信用LSI「ML7660」を組み合わせたチップセット。システムに応じて最適な送受信が行える制御回路を内蔵、LSI本体の発熱を抑えることで、最大1Wのワイヤレス給電を可能にした。最大給電量は数百キロヘルツの周波数帯を用いる一般品の0.5Wに対し、2倍になる。

 新製品は給電に13.56MHzの周波数帯を用いるため、アンテナを小型化できるという。システムサイズ(アンテナ+IC+周辺部品)も230mm2と小さくすることができ、一般品に比べて面積を30%削減することが可能となった。ちなみに、ワイヤレス給電として普及しているQi規格は、最大給電量が15Wと大きいが、システムサイズ(650mm2程度)も大きく、ウェアラブル機器への搭載は難しかったという。

 送電/受電LSIは、I2CインタフェースとSPIインタフェースに対応する通信プロトコルを内蔵し、外付けマイコンがなくてもデジタルセンサーなどを制御することができる。

 ワイヤレス給電と同じ周波数帯(13.56MHz)を用いた近距離無線通信規格「NFC」による非接触通信も可能である。産業機器やPCの冷却用ファンなど、有線通信に制限のある回転系機器などの用途にも適している。独自の通信フォーマットを採用したことで、ML766xはデータの通信間隔を1ミリ秒に短縮できたという。このため、よりリアルタイムでの制御や監視が可能になった。

 新製品は既にサンプル出荷を始めている。サンプル価格(税別)は500円。チップセットの評価キットも用意している。

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