双葉電子工業は、輝度を従来の1.5倍以上とした小型カラー有機ELディスプレイ製品を開発した。新製品はサイズが1.1インチの「ELF1102AA」と1.3インチの「ELF1311AA」である。
双葉電子工業は2021年11月、輝度を従来の1.5倍以上とした小型カラー有機ELディスプレイ製品を開発したと発表した。新製品はサイズが1.1インチの「ELF1102AA」と1.3インチの「ELF1311AA」である。2022年1月上旬から量産を始める。
同社はこれまで、1.0〜2.0インチ級のモノクロ有機ELディスプレイ6品種とカラー有機ELディスプレイ2品種を供給してきた。そして今回、高輝度で高精細の2製品を新たに追加した。オーディオ機器や携帯通信機器、ウェアラブル端末、ゲーミング機器、IoT(モノのインターネット)家電、医療機器などの用途に向ける。
新製品は、独自に開発した発光効率の高い素子を採用し、高い輝度を実現した。ELF1102AAは200cd/m2、ELF1311AAは300cd/m2である。現行のモノクロディスプレイを新製品に置き換えることで、高コントラストで表示が見やすく、高級感のある製品を開発できるという。白色+フィルター方式を採用したことで、優れた色再現性と色度を実現した。タッチキーの追加なども可能である。
ELF1102AAとELF1311AAの主な仕様は以下の通り。画素数は160×40/256×64、画素ピッチは0.176×0.176mm/0.123×0.123mm、表示エリアは28.140×7.024mm/31.468×7.852mm、外形寸法は36.20×11.30mm/37.78×17.5mmになっている。動作温度範囲はいずれも−20〜75℃、消費電力は約70mW/約130mWである。
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