大日本印刷(DNP)は、有機ELディスプレイの画面を斜めから見た時に生じる青みを改善する光学フィルム「ブルーシフト改善フィルム」を開発した。
大日本印刷(DNP)は2020年11月、有機ELディスプレイの画面を斜めから見た時に生じる青みを改善する光学フィルム「ブルーシフト改善フィルム」を開発した。
有機ELディスプレイは、PCやテレビ、スマートフォンなどで採用が拡大している。今後は、カーナビゲーションやバックミラーなど車載用途でも広がる見通しである。有機ELディスプレイは、コントラストが高く応答速度も速い、といった特長がある半面、斜めから画面を見ると色が変化し、青みを帯びるという課題があった。
ブルーシフト改善フィルムは、DNPが保有する微細賦型技術を活用した製品。ディスプレイに内蔵すれば、画面をどの角度から見ても青みを帯びることがなく、有機ELパネルの構造を高度に調整する必要もないという。
DNPは今後、パネルメーカーなどにブルーシフト改善フィルムを供給し、2023年度には年間30億円の売上高を見込む。
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