SSD市場、2027年には4億4000万台規模へ:富士キメラ総研が電子機器製品市場を調査
富士キメラ総研は、情報通信機器やAV機器などエレクトロニクス製品の世界市場を調査し、2027年までの予測を発表した。この中で、ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンやSSDなどを今後の注目製品として挙げた。
富士キメラ総研は2022年6月、情報通信機器やAV機器などエレクトロニクス製品の世界市場を調査し、2027年までの予測を発表した。この中で、ワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンやSSDなどを今後の注目製品として挙げた。
今回の調査は、AV機器11品目、白物家電5品目、情報通信機器・インフラ14品目、OA機器/産業機器5品目、モビリティ/車載電装機器9品目、ユニット製品・部品9品目を対象とした。調査期間は2021年12月〜2022年3月である。
同社は注目市場としていくつかの製品を挙げた。その1つがワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン市場。True Wirelessタイプが好調で、2021年は3億5600万台となり、2020年比で14.5%の増加となった。今後もミドルからハイエンドモデルを中心に音質の改善や電池性能の向上が進む見通し。これにより、2027年は6億3000万台規模になると予測した。
主なエレクトロニクス製品の世界市場 出所:富士キメラ総研
SSD市場にも注目する。HDDからの置き換えが進み市場は拡大する。主な用途であるノートPC向けに加え、据え置き型ゲーム機への標準搭載などが需要を押し上げた。今後はサーバ・データセンター向けなどに期待する。市場規模は、2021年の3億5890万台(前年比16.5%増)に対し、2027年には4億4000万台と予測した。
- 車載ECU市場、2035年に21兆198億円規模へ
2035年には車載ECU市場が21兆198億円になり、ECU構成デバイス市場は24兆7334億円の規模になる。富士キメラ総研が、車載ECUと関連デバイスの世界市場について調査した。
- 有機エレクトロニクス関連、医療分野などに注目
富士キメラ総研は、エレクトロニクス産業で需要が高まる「有機エレクトロニクス関連」の世界市場を調査した。これによると、有機エレクトロニクスデバイスの市場規模は、2035年に7兆4525億円に達すると予測した。2020年に比べ2.2倍の規模となる。
- 半導体実装関連、2027年に11兆5131億円規模へ
富士キメラ総研は、半導体実装関連の世界市場を調査し、2027年までの予測を発表した。2021年見込みの8兆9022億円に対し、2027年は11兆5131億円規模に拡大すると予測した。
- 半導体デバイス12品目、2026年に50兆5296億円へ
富士キメラ総研は、半導体デバイス12品目の世界市場を調査た。2021年見込みの約35兆円に対し、2026年には50兆5296億円規模になると予測した。5G(第5世代移動通信)などネットワーク関連への投資継続や、自動車向け半導体の需要拡大を見込む。
- 大型TFT市場 、12兆円超も2022年以降は縮小傾向
富士キメラ総研は、ディスプレイデバイスと関連部材の世界市場を調査し、2026年までの予測結果を発表した。大型TFT液晶(LCD)の市場規模は、2021年に12兆円を超えるが、それ以降は価格下落の影響などもあり、2026年は8兆2329億円規模に縮小すると予測した。
- 5G対応スマートフォン、2030年に14億台規模へ
富士キメラ総研は、5G(第5世代移動通信)関連の世界市場を調査し、その結果を発表した。5G対応スマートフォン市場は、2021年予測の5億3000万台に対し、2030年には14億台規模に達する見通しだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.