Andes Technologyは、Intel Pathfinderの一部として、IntelのFPGA「Stratix 10 GX」搭載開発キットにおいて、同社の2つのCPUプロセッサコアが利用可能になることを発表した。64ビットのスーパースカラマルチコア「AX45MP」プロセッサIPと、64ビットのベクトルプロセッサコア「NX27V」は、いずれもAXIベースのプラットフォーム「AE350」にあらかじめ統合され、Intelの開発キットで利用可能になる予定だ。これにより、SoCの設計者は、Linux OSを起動したり、重要な計算カーネルをFPGAボードにアップロードしたりすることで、ファーストシリコン前にAX45MPとNX27Vの利点を手早く検討することができる。
一方、Codasipは、同社の32ビットの「L31」コアが、Intel Pathfinder for RISC-VプログラムのProfessional Editionを通じて利用できるようになるとしている。ここでは、IntelのFPGAボードとIntelのソフトウェアスタックを、L31コアのビットマップファイルと組み合わせることが可能になる。これは、IoT(モノのインターネット)やエッジAI(人工知能)などのアプリケーションの開発者にメリットをもたらす。同プログラムに参加することで、Intel製FPGAを用いたプロトタイピング、生産設計、または研究目的での組み込みRISC-V技術へのアクセスが容易になるとしている。特にSoC開発サイクルの初期段階においては、アーキテクチャの検討を行い、さまざまな構成やIPの組み合わせを検討することができる。
Terasicが提供する、IntelのFPGA「Cyclone IV」をベースにしたIntel Pathfinder for RISC-V用開発キット(449米ドル)は、RISC-Vコアやその他のIPをFPGA上にインスタンス化することができる。RISC-Vコア専用で動作する128Mバイト SDRAMやRISC-VデバッグおよびFPGAプログラミング用のオンボードUSBブラスター回路、リッチマルチメディアインタフェースを備えている。[クリックで拡大] 出所:Terasic
SiFiveの最新AI/ML向けRISC-Vプロセッサ
SiFiveは、ドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2022」(2022年6月21〜23日)において、AI(人工知能)/機械学習(ML)アプリケーション向けRISC-VプロセッサコアIP「Intelligence」ファミリーである「X280」の最新バージョンを紹介した。
ハードもソフトも全てオープンソースのRISC-V開発キット
カナダに拠点を置くOpenHW Group(以下、OpenHW)は2022年6月21日、IoT(モノのインターネット)向けのRISC-Vベース「CORE-V MCU」の開発キットを発表、ドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2022」(2022年6月21〜23日)でその概要を紹介していた。同キットはハードウェア、ソフトウェアおよび開発ツールなど、全てオープンソースなのが特長だ。