SiFiveは、ドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2022」(2022年6月21〜23日)において、AI(人工知能)/機械学習(ML)アプリケーション向けRISC-VプロセッサコアIP「Intelligence」ファミリーである「X280」の最新バージョンを紹介した。
SiFiveは、ドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2022」(2022年6月21〜23日)において、AI(人工知能)/機械学習(ML)アプリケーション向けRISC-VプロセッサコアIP(Intellectual Property)「Intelligence」ファミリーである「X280」の最新バージョンを紹介した。
SiFiveは、RISC-VプロセッサコアIPを手掛ける米国の新興ファブレス半導体メーカーで、その製品は3つのファミリーに分けられる。
まずは、幅広いアプリケーション/市場向けの32ビットおよび64ビットの組み込み用プロセッサコア「Essential」ファミリーだ。同社のプロダクトマネジメント担当、シニアディレクター、Drew Barbier氏は、「Essentialファミリーは非常に成功している製品群だ。特長はその高いコンフィギュラビリティで、顧客は自社の製品やコアをアプリケーション固有の要件に合わせて設定することができる」と説明。「われわれは業界で300以上のデザインウィンを獲得しているが、その多くがEssentialファミリーによるものだ」と強調した。
2つ目は、ハイパーバイザーや仮想化などの機能を備えた高性能な64ビットプロセッサコア「Performance」ファミリー。Barbier氏は、「このファミリーは、市場で最も高性能なRISC-Vプロセッサを目指したものだ」と語っていた。
そして最後がAIおよびMLアプリケーション向けのIntelligenceファミリーだ。同ファミリーでは、2021年にベクトル拡張および、AI/MLのパフォーマンスクリティカルな処理を高速化するカスタム命令「SiFive Intelligence Extensions」を備える、64ビット、マルチコア対応プロセッサ「X280」を発表し、これまでエッジ推論やデータセンターの高速化などさまざまなAIアプリケーション向けに広く採用されてきたという。同社は2022年6月に、このX280に複数の新機能を追加した最新バージョンを発表した。
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