セイコーエプソンは、800G光通信モジュールなどの用途に向けて、低位相ジッタを実現した差動出力水晶発振器(SPXO)「SG2016」シリーズを開発、サンプル出荷を始めた。同社従来品に比べ、体積比で54%の小型化を実現した。
セイコーエプソンは2022年10月、800G光通信モジュールなどの用途に向けて、低位相ジッタを実現した差動出力水晶発振器(SPXO)「SG2016」シリーズを開発、サンプル出荷を始めた。同社従来品に比べ、体積比で54%の小型化を実現した。
今回発表したのは、出力形式がLV-PECLの「SG2016EGN」「SG2016EHN」と、LVDSの「SG2016VGN」「SG2016VHN」という4製品である。いずれも出力周波数範囲は25M〜500MHz。動作温度範囲は−40〜85℃または−40〜105℃になっている。
パッケージの外形寸法は2.0×1.6×0.63mm(代表値)と小さい。これによって、800G光通信モジュールなどに搭載する場合でも、放熱対策として要求される空間の確保を行うことができるという。従来品と同様に、HFF水晶振動子と独自開発した小型発振器用ICを搭載し、高い精度や低位相ジッタ特性などは受け継いでいる。
新製品は、光通信モジュールの他、データセンターやFA機器、計測器、高速D-A/A-Dコンバーターなどの用途に向ける。量産は2023年第1四半期(1〜3月)に始める予定。
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