沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームは、AIコントローラを用いて、量子系を安定させることができるパルス波を発見した。これを用い、量子状態にしたマイクロマシンの動作制御が可能なことを示した。
沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームは2022年11月、AIコントローラを用いて、量子系を安定させることができるパルス波を発見したと発見した。これを用い、量子状態にしたマイクロマシンの動作制御が可能なことを示した。
マイクロマシンは、高温や室温の環境だと古典的な振る舞いをする。一方、エネルギーが最も低い「基底状態」まで振動モードを冷却すると、量子的な振る舞いをさせることができるという。この振動モードを高感度センサーとして利用すれば、応力や変位などを検知したり、量子コンピューティングに活用したりすることができるという。ただ、これを実現するには、システムを高速に冷却し、制御する方法を確立する必要がある。
OISTの研究チームは、マイクロマシンを超低温まで冷やすための複雑なパルス列を効率よく発見するため、機械学習による方法を考案し実証した。量子制御を行う高速のパルス波は、機械学習エージェントが自動的に発見するという。
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