Heape氏は、このコラボレーションの効果について、「OPPOやVivo、Xiaomi、OnePlus Honor、Samsungなどのわれわれの顧客は、当社からチップセットとソフトウェアを購入し、Propheseeかイメージセンサーとソフトウェアを購入可能だ。そして、それらはいずれも、当社が事前にテストを完了することになる」と述べた。
ただし、現時点では製品ラインは統合されていない。Heape氏は、「最終製品への組み込み前に、事前に統合するために協力している」と説明する。
Delbruck氏は、「このことは、Qualcommとのコラボレーションのもう一つの利点を際立たせている」と指摘する。同氏は、「Propheseeは、MIPI(Mobile Industry Processing Interface)と統合する機会を獲得し、これらのモバイルアプリケーションに移行できるようになる。この技術のライセンスは高額であるため、Qualcommとのコラボレーションがなければ、モバイル市場参入の障壁になる」と説明している。
PropheseeのCEOを務めるLuca Verre氏はEE Timesに対し、「顧客の1社による最初のモバイル製品発売が近づいている。2024年の量産が目標だ」と語った。
ただし、Delbruck氏は、「Propheseeのカメラは以前のデザイン、特にINI Zurichが考案したものと酷似しているかについて長い間論争されていたため、IP(Intellectual Property)権争いが障害になる可能性がある」と警告している。
【翻訳:田中留美、滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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