Microchip Technologyは2023年3月、産業グレードのSPE(Single-Pair Ethernet)製品を発表した。エッジIIoT(Industrial IoT)デバイスのイーサネット接続を容易にし、実装コストの節減も可能だという。
Microchip Technologyは2023年3月、産業グレードのSPE(Single-Pair Ethernet)製品を発表した。エッジIIoT(Industrial IoT)デバイスのイーサネット接続を容易にし、実装コストの節減も可能だという。
新製品は、SPI付き10BASE-T1S MAC-PHY EthernetコントロールICが「LAN8650」と「LAN8651」、産業向け100BASE-T1 Ethernet PHYトランシーバーICの「LAN8770」そして、産業向け100BASE-T1 PHY内蔵Gigabit Ethernet TSN(Time Sensitive Networking)スイッチICが「LAN937x」と「LAN938x」である。
LAN8650やLAN8651を用いれば、基本的なMCUを用いてゾーン型アーキテクチャを簡単に実装できるという。これらを搭載したセンサーやアクチュエーターを、簡単なツイストペア配線で標準Ethernetシステムに接続すれば、ネットワークを経由してクラウドまでシームレスにつなぎこむことができる。
LAN8770は、Ethernet MAC内蔵のMCUを搭載する機器に向けた製品。1本のUTPケーブルで100Mビット/秒の送受信が可能になるという。また、LAN937xやLAN938xは、他のTSN機能との間で「IEEE 802.1AS(gPTP)」および「IEEE 1588v2(PTP)」時刻同期を行うためのハードウェアタイムスタンプ機能を備えている。さらに電力消費を抑えるためのリモートウェイク・アップ機能を搭載しており、ウルトラディープスリープ省電力動作が可能である。
これらの新製品は、Microchipのオンラインストアより購入することができる。なお、Microchipは、新製品を用いたシステム設計を支援するため、ネットワーク解析ツールや評価用ボード「LAN8651 EVB」「EVB-LAN9383」なども用意している。
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