Intelは、パッケージ基板の材料にガラスを採用することを発表した。データセンターやAI(人工知能)などワークロードが高い用途をターゲットに、ガラス基板パッケージを採用したチップを2020年代後半にも投入する計画だ。
Intelは2023年9月18日(米国時間)、次世代のパッケージング技術としてガラス基板を採用することを発表した。ガラス基板パッケージを用いたチップを2020年代後半にも投入する予定だ。従来の有機基板を用いるパッケージに比べて、より高性能かつ高密度なパッケージを実現できるとする。データセンターやAI(人工知能)、グラフィックスなど大規模なワークロードが必要な用途に向ける。Intelは、「ガラス基板パッケージにより、データセントリックのアプリケーションに向けて、『ムーアの法則』を継続できるようになる」と述べる。
ガラス基板は、高温への耐性がある、回路パターンのゆがみが少ない、平たん性があるといった特長を持つ。こうした特性を生かすと、高密度なインターコネクトや、高い歩留まりでの大型フォームファクターを実現できるとする。Intelは「従来の有機基板は低コストかつ製造しやすいというメリットがある。だがガラス基板を用いれば、電気的および機械的に、より優れた特性を持つパッケージを実現できる」と強調した。
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