エレクトロニクス、ITに関する総合展示会「CEATEC 2023」が2023年10月17〜20日、幕張メッセにて開催される。出展者数は600社/団体を超える予定で、登録来場者数は10万人以上を見込む。2019年以来4年ぶりにブース展示とカンファレンスの両方がリアル会場で行われる。
エレクトロニクス、ITに関する総合展示会「CEATEC 2023」が2023年10月17〜20日、幕張メッセにて開催される。主催のJEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)は開催に先立ち、報道機関向けに展示内容やカンファレンスの説明会を行った。
CEATEC 2023は「経済発展と社会課題の解決を両立する『Society 5.0』の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集い、『共創』によって未来を描く」を開催趣旨としている。出展者数は600社/団体を超える予定で、うち250社/団体以上が初出展となる。登録来場者数は10万人以上を見込んでいる。ブース展示とカンファレンスの両方がリアル会場で行われる予定で、これは2019年以来4年ぶりだという。
登壇したCEATEC エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏はCEATEC 2023について「未来を変える10万人のイノベーターが集まる共創の場」だとし、「いろいろな角度から次世代を見つめる展示会にしたい。多くの出展者と来場者が話をして、新たなビジネスや技術、製品が生まれてくることを期待する」と語った。
CEATEC 2023では、5つのキーワードとして「次世代の社会を実現するデジタル田園都市」「次世代を技術で支えるテクノロジーデバイス」「次世代の社会を担う人材の育成・支援」「次世代のカギを握るスタートアップと大学研究機関を応援」「次世代につなげる地球環境に配慮した持続可能な展示会へ」を掲げ、これらに沿う企画やカンファレンスを用意している。
会場内のエリアは6つに分かれている。最も広いアドバンスドテクノロジーエリアではSociety 5.0の実現に向けたテクノロジー全般を展示。キーデバイスエリアではSociety 5.0の実現を支える電子部品や電子デバイスを展示する。会場中央のパートナーズパークでは複数の企業や団体が共創から生まれたものを共同で展示する。スタートアップ&ユニバーシティエリアには国内外のスタートアップ企業や研究成果の社会実装を目指す大学や教育機関が出展する。グローバルエリアでは海外諸機関がパビリオンを展開し、各国/地域を代表するスタートアップや企業が集まる。そしてカンファレンス会場では業界のリーダーや専門家による講演、パネルディスカッションが行われる。
「CEATEC 2022」に続いて設置されるパートナーズパークでは、企業/団体同士が共同で作り上げたものを展示するほか、出展者の取り組みをカンファレンス形式で紹介するトークステージや、若手/学生向けの情報発信を行うFuture Hubも用意される。パートナーズパークには130を超える企業/団体が出展する予定だという。鹿野氏は「CEATECが掲げる『共創』を体現する場」だとして期待を寄せる。
スタートアップ&ユニバーシティエリアには、前年比約1.8倍の140を超える企業や研究機関が参加する。エリア内のピッチステージでは国内外のスタートアップ企業や研究機関がアイデアを発信するほか、スタートアップ企業の成長を後押しするメンタリングセッションなども開催予定だ。
グローバルエリアにはカナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、台湾、米国、UAE、英国が参加するほか、総務省による招聘企画でウクライナが初めてパビリオンを展開する。パビリオンでの技術やソリューションの展示に加え、ピッチステージでのショートプレゼンテーションも実施される。
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