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HDD大手Seagateの四半期業績、7期連続で前期比の売上高が減少：福田昭のストレージ通信（256）（1/2 ページ）

今回は、米Seagate Technologyの2024会計年度第1四半期（2023年7月～9月期）の業績を紹介する。

» 2023年11月01日 11時30分公開

[福田昭，EE Times Japan]

GAAPベースの営業損益は再び赤字に転落

　ハードディスク装置（HDD）の大手ベンダーである米Seagate Technology（以降はSeagateと表記）と米Western Digital（以降はWDと表記）が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日（現地時間）はSeagateが2023年10月26日、WDが同年10月30日である。そこで今回と次回は、Seagate（今回）とWD（次回）の四半期業績を続けてご報告する。

　Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。10月26日に同社が発表したのは2023年7月～9月期の四半期業績で、会計年度では「2024会計年度第1四半期（Q1FY24）」となる。

　2024会計年度第1四半期（2023年7月～9月期）の売上高は　前四半期（前期）比9.2％減、前年同期比28.6％減の14億5400万米ドルである。前期比は7四半期連続の減少、前年同期比は6四半期連続の減少となった。

　概況としては、既存（レガシー）HDD製品の需要が弱くなったことと、中国の景気後退とクラウド向け大容量HDD製品の在庫調整が売り上げを引き続き減少させた。

2024会計年度第1四半期（2023年7月～9月期）の業績概要［クリックで拡大］出所：Seagate Technology

　営業損益にはNon-GAAPベースとGAAPベースがある。Non-GAAPベースが黒字を維持したものの、GAAPベースは赤字に転落した。Non-GAAPベースの営業利益は4000万米ドル、GAAPベースの営業赤字は1億2900万ドルである。前期はそれぞれ5500万米ドル、2600万米ドルの営業利益を計上していた。

　粗利益率はNon-GAAPベースが19.8％、GAAPベースが10.2％である。前期と比べてそれぞれ0.3ポイント増、8.8ポイント減となった。