次は製品分類別の業績である。WDは「フラッシュ応用品」と「HDD製品」の売上高や粗利益率(Non-GAAPベース)などの数値を公表してきた。「フラッシュ応用品」の2024会計年度第1四半期(2023年7月〜9月期)における売上高は前四半期比(前期比)13.0%増、前年同期比9.6%減の15億5600万米ドルである。前期比では2四半期連続で増加した。粗利益率はマイナス10.3%で前四半期のマイナス11.9%からは1.6ポイント改善した。
フラッシュ応用品のビット換算の出荷容量は、前期比で26%増と大きく伸びた。記憶容量当たりの平均販売価格(GB単価)は、全製品(Blended)で前期比10%減、同一製品(Like-for-like)で同4%減である。
「HDD製品」の2024会計年度第1四半期(2023年7月〜9月期)における売上高は前四半期比(前期比)7.8%減、前年同期比41%減の11億9400万米ドルである。粗利益率は22.9%で前四半期と比べて2.2ポイント上昇した。総出荷記憶容量は前四半期と比べて5%縮小した。
HDD製品の販売台数は、クラウド向けが530万台、クライアント向けが260万台、コンシューマー向けが250万台である。前の四半期と比べ、それぞれ50万台減、70万台減、20万台減となった。
HDD製品全体の販売台数は1040万台である。前の四半期から140万台減少した。HDD製品の平均販売価格(ASP)は112米ドルである。前の四半期からは13米ドル上昇した。
⇒「福田昭のストレージ通信」連載バックナンバー一覧
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.