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厚み1.4mmのリニア振動アクチュエーターを開発薄型に適した磁気回路を新設計

ニデックプレシジョンは、厚みが1.4mmと極めて薄いリニア振動アクチュエーター「TapSense(タップセンス)」を開発した。タブレット端末やノートPC、車載パネル、ウェアラブル医療機器などの用途に向ける。

» 2024年05月14日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

薄型とリアルなメカニカル感を両立

 ニデックのグループ会社であるニデックプレシジョンは2024年5月9日、厚みが1.4mmと極めて薄いリニア振動アクチュエーター「TapSense(タップセンス)」を開発したと発表した。タブレット端末やノートPC、車載パネル、ウェアラブル医療機器などの用途に向ける。

TapSenseの外観 TapSenseの外観[クリックで拡大] 出所:ニデックプレシジョン

 新製品は、薄型化に適した磁気回路設計とスプリング&ダンパーコンビネーション構造を採用した。これにより、「共振による振動量」や「キレのある停止性能」「振動,停止特性の安定化」を実現し、薄型とリアルなメカニカル感を両立させた。

 例えば、横振動(縦波)で生み出されるラテラルフォース(横方向の力)によって、タップやスワイプ、スクロール、フリックといった操作時に、多彩で均一なメカフィードバック感が得られるという。高速応答性により、制御も容易である。さらに、振動量は6.4Gp-p、振動持続時間は12ミリ秒を達成した。動作温度保証範囲も−40〜85℃と広い。

TapSenseの主な仕様と振動波形例 TapSenseの主な仕様と振動波形例[クリックで拡大] 出所:ニデックプレシジョン

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