また、日本とグローバルでの需要の違いについて、NordicでAPACのVice President of Sales & Marketingを務めるBob Brandal氏は「海外では、コストを重視したチップベースでの需要が約8割だ。一方で、日本は、コストよりも安全性/信頼性や保証を優先し、モジュールベースでの需要が7〜8割を占めている」と説明した。加えて、日本市場の動向について「昨今、日本でもコスト意識が高まっていて、チップベースでの需要や、回路設計におけるサポートの需要が増している。特にアンテナ設計に課題がある企業が多いため、アンテナ設計におけるサポート体制を強化している」と語った。
左から、Nordic カントリーマネージャーのJohn Kenney氏、NordicでAPACのVice President of Sales & Marketingを務めるBob Brandal氏[クリックで拡大]
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