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STがグローバルシャッター方式イメージセンサーを開発3D積層構造を採用し小型化を実現

STマイクロエレクトロニクスは、グローバルシャッター方式のCMOSイメージセンサー「ST BrightSense」および、同製品を用いた開発エコシステムを発表した。FA機器やスキャナー、家庭用/産業用ロボット、VR/AR機器、人流・交通モニター機器、医療機器などの用途に向ける。

» 2024年07月18日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

評価用カメラモジュールなどを含む開発エコシステムも用意

 STマイクロエレクトロニクスは2024年7月、グローバルシャッター方式のCMOSイメージセンサー「ST BrightSense」および、同製品を用いた開発エコシステムを発表した。FA機器やスキャナー、家庭用/産業用ロボット、VR/AR(仮想現実/拡張現実)機器、人流/交通モニター機器、医療機器などの用途に向ける。

ST BrightSenseの外観 ST BrightSenseの外観[クリックで拡大] 出所:ST

 ST BrightSenseは、裏面照射型ピクセル技術を用いている。このため、画像の鮮明度が高く、バーコードなど精細な画像を読み取ることができる。また、感度が高く低照度の利用環境でも、高速に画像を取得できるという。さらに、自動露出や補正、キャリブレーションといった画像処理機能を搭載しながら、3D積層構造を採用したことで、極めて小さいダイ面積を実現した。MIPI-CSI-2インタフェースも備えている。

 ST BrightSense製品ファミリーとして既に、解像度が0.38Mピクセル〜1.5Mピクセルのモノクロセンサー「VD55G0」「VD55G1」「VD56G3」および、1.5Mピクセルのカラーセンサー「VD66GY」を供給している。

 開発エコシステムは、イメージセンサーとレンズホルダー、レンズ、プラグアンドプレイ型フレキシブルコネクターを搭載した評価用カメラモジュールが含まれており、イメージセンサーを応用したシステムの開発を迅速に行うことができる。カメラモジュールは最小5mm2と小さく、さまざまなレンズオプションが用意されている。マイクロプロセッサ「STM32MP2」などとの統合をサポートするPCベースのGUIやLinuxドライバーといったソフトウェアツールは、STのウェブサイトより無償でダウンロードできる。

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