NTTが開発した回路技術とデジタル信号処理技術を組み合わせることで、一波長チャネル当たり最大15.0テラビット/秒の大容量チャネルを構成した。今回の伝送実験では12コア多重と同時に、C帯全域の4.65THz帯域にわたって31波長チャネルの波長分割多重を組み合わせたことで大容量化を実現した。
実験では伝搬遅延ばらつきと光損失ばらつきを1時間にわたり測定し、安定していることを確認した。各波長チャネル信号の伝送後における信号品質も評価した。この結果、伝送距離53.5kmにおいて、各波長信号がそれぞれ14テラビット/秒以上の伝送容量を持ち、総伝送容量は455テラビット/秒に達することが分かった。この値は、現行陸上システムの50倍以上の伝送容量に相当し、陸上フィールド環境における空間分割多重伝送実験では過去最大となる。
さらに、伝送距離1017kmにおいても、それぞれ12テラビット/秒容量以上の波長信号により、総伝送容量389テラビット/秒の容量を達成した。これは東名阪の区間をカバーできる距離だという。
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