大同特殊鋼は、難密着プリント基板に適した「ターゲット材」を開発した。密着性とエッチング性に優れており、5Gアンテナや半導体パッケージなどに用いられる微細配線基板の用途に向ける。
大同特殊鋼は2025年1月、難密着プリント基板に適した「ターゲット材」を開発したと発表した。密着性とエッチング性に優れており、5Gアンテナや半導体パッケージなどに用いられる微細配線基板の用途に向ける。
AIやビッグデータなどの情報処理では、膨大なデータを迅速に行う必要がある。こうした中で、高周波の伝送では信号の劣化を防ぐため微細な配線が必要となる。また、伝送ロスを減らすため低誘電基板が利用されている。
配線材料には銅が用いられるが、基板との密着性が低く、断線のリスクもあるため密着膜が必要となる。密着膜としてこれまでは、チタン膜を用いることが多かった。ただ、チタン膜はエッチング液が銅とは異なるため、エッチング工程を2回行わなければならなかった。
今回開発したターゲット材は、難密着基板である「ポリイミド樹脂」に対し、高密着の成膜が行える。また、「塩化第二鉄」でエッチングを行える。このため、「3層密着層」と「シード銅層」「めっき銅層」の一括エッチングが可能となった。
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