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電子機器の小型/低背化に対応 表面絶縁抵抗が高いステンレス鋼日本金属が開発

日本金属は、高い表面絶縁抵抗を有するステンレス鋼「FI(Fine Insulation)仕上」を開発した。小型で低背化が進むスマートフォンやゲーム機などの用途に向ける。

» 2025年01月14日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

膜厚が0.5〜1μmの無機被膜をプレコート

 日本金属は2025年1月、高い表面絶縁抵抗を有するステンレス鋼「FI(Fine Insulation)仕上」を開発したと発表した。小型で低背化が進むスマートフォンやゲーム機などの用途に向ける。

 FI仕上は、ステンレス鋼の表面に、50MΩ以上の高い絶縁抵抗を有する無機被膜(膜厚は0.5〜1μm)をプレコートしている。このため、FI仕上のユーザーは絶縁処理を行う必要がなく、製造工程の簡略化やコスト低減が可能となる。

 FI仕上の皮膜耐熱温度は最高850℃で、高温環境においても安定した被膜を維持できる。しかも無機被膜は硬質で、傷付き耐性にも優れている。厚みは0.05〜0.15mm、幅は最大500mmである。鋼種としてはSUS304やSUS301、SUS430などを用意したが、ステンレス鋼以外の金属に対応することも検討していく。

FI仕上のイメージ図と応用例[クリックで拡大] 出所:日本金属 FI仕上のイメージ図と応用例[クリックで拡大] 出所:日本金属

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