Seagateは製品別の収支を、「HDD製品」と「その他(SSDやシステム・ソリューションなど)製品」に大別している。売り上げのほとんどを占めるのは「HDD製品」である。「HDD製品」は「大容量品(マスキャパシティ品)」と「既存品(レガシー品)」の2つに分けている。
「大容量品(マスキャパシティ品)」には、ニアラインHDD、画像データ(VIA:video and image applications)用HDD、NAS(Network Attached Storage)などが含まれる。「既存品(レガシー品)」には、ミッションクリチカルHDD、デスクトップPC用HDD、ノートPC用HDD、デジタルビデオ録画用HDD、ゲームコンソール用HDDなどの製品がある。これらの定義に基づき、発表資料では第2四半期の市場動向と製品開発の概況をまとめていた。
HDD製品の販売は「大容量品(マスキャパシティ品)」の売り上げが6四半期連続で成長した。HDDの総出荷記憶容量に占める大容量品の割合は93%と大半を占める。大容量品の多くを占めるニアラインHDDは、前年同期の2倍に近い売り上げを記録した。画像データ(VIA:video and image applications)用HDDの売り上げは季節要因で増加した。VIA用HDDはデータ保存期間の長期化と映像解析需要により、クラウドストレージに近い利用方法に移行しつつあるという。
開発動向では、面記録密度の向上に注力している。24TB大容量HDD(従来技術)と28TB大容量HDD(瓦書き技術)の売り上げが急速に伸びており、販売金額と出荷記憶容量の両方で最も高い製品プラットフォームになった。
「Mozaic 3+」シリーズとして開発中の熱アシスト記録方式を採用した30TBを超える大容量HDDは、大手クラウドサービスプロバイダーへの納入が立ち上がりつつある。また記憶容量を36TBに増強した製品のサンプル出荷を始めた。
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