TSMCの最大顧客の1つであるNVIDIAは、2025年にTSMCの代替を探す可能性があることをほのめかしている。
NVIDIA CEOのJensen Huang氏は「GTC」イベントで報道陣に対し、同社がことし(2025年)中に米国での製造能力を増強/確保できれば、同社はかなり良い状態になるだろうと語った。2025年3月、TSMCの2大顧客であるNVIDIAとBroadcomは、Intelと共同で製造テストを行っていると報じられている。
Intel Foundryは2025年3月のイベントで顧客について頻繁に言及したが、新しい顧客の名前は挙げなかった。MediaTekとAWSは、Intel Foundryをサプライヤーとして挙げた2つのチップ設計企業である。
「Intel Foundryの高度なパッケージング能力に制約がないという点に、顧客は大きな価値を見いだしている。これにより、現在の需要環境において大きな柔軟性が得られるはずだ」とGardner氏は述べる。
Intel Foundryのパッケージングおよびテスト担当ゼネラルマネジャーであるChoon Lee氏は、AIチップの接続に用いられるインターポーザー技術について、その能力はTSMCという1つのサプライヤーだけに限定されていると付け加えた。
こうした能力の制約を考えると、チップ設計を、あるファウンドリーから別のファウンドリーへと移管する能力が重要になるとGardner氏は説明する。「Foverosに関してはシームレスに移行できる」と同氏は強調する。「われわれは(TSMCの)CoWoS技術を使用している製品において、設計を一切変更せずに、直接Foveros技術に移植した」
IntelはTSMCに追い付くために、別の独自パッケージング技術である「EMIB(Embedded Multi-die Interconnect Bridge)」を活用したと語った。「EMIBでも、巧みな設計手法が採用されている」とGardner氏は述べる。「CoWoS用に設計したものに、EMIBやFoverosを適用できることは顧客にとって重要なことだ。再設計のサイクルが長くならないからである。われわれは互換性の実現に多大な努力をした。今では容易に移植できる」(同氏)
Intelは現在、TSMCの他Samsung Electronics、SK hynix、Micron Technologyなどのメモリベンダーと緊密に連携し、インタフェースと設計ルールの認証と調整に取り組んでいるという。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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