TELとimecが「戦略的パートナーシップ」を5年延長 : 2nm世代以降の半導体開発目指し
東京エレクトロン(TEL)とimecは2025年6月、「戦略的パートナーシップ」を5年間延長することで合意した。2nm世代以降の半導体デバイス開発に必要となる技術を新たに共同研究していく。
東京エレクトロン(TEL)とimecは2025年6月、「戦略的パートナーシップ」を5年間延長することに合意したと発表した。2nm世代以降の半導体デバイス開発に必要となる技術を新たに共同研究していく。
TELとimecは1995年より、パターニングやロジック、メモリ、3次元実装といった分野で提携してきた。長年の協力関係によって、High NA EUVリソグラフィを始めエッチングや洗浄、成膜といった分野で技術革新に貢献。特に、EUVレジストによる塗布・現像技術の共同開発は、欠陥制御の大幅な改善などEUV技術を用いた半導体デバイスの量産化に重要な役割を果たしてきた。
こうした中で今回は、半導体デバイスのさらなる微細化を支える装置技術とプロセス技術の共同開発に重点を置き、戦略的パートナーシップを延長することにした。具体的には、High NAパターニング技術および、次世代CFETデバイスに必要な成膜やエッチング技術を共同開発していく。同時に、環境に配慮した半導体製造プロセスの追求など、サステナビリティへの取り組みを強化していく。
戦略的パートナーシップ延長に合意したimecとTEL[クリックで拡大] 出所:TEL
東京エレクトロン宮城、新開発棟が完成 建設費は520億円
東京エレクトロンの開発/製造子会社である東京エレクトロン宮城の新開発棟(宮城県大和町)が完成した。延べ床面積は延べ床面積は約4万6000m2、建設費用は約520億円だ。
東京エレクトロン、約1000億円投じ宮城に新棟建設
東京エレクトロン(TEL)は2025年2月、製造子会社の東京エレクトロン宮城(宮城県黒川郡大和町)に、プラズマエッチング装置などの半導体製造装置を増産するための生産新棟を建設すると発表した。2027年夏の完成を予定している。建設費用は約1040億円。
膜形成時の泡を98%削減 ウエハーの歩留まり向上に効く
東京エレクトロンと太陽ホールディングス(太陽HD)は2024年6月5日、半導体実装/材料分野の最新技術に関するプレス向けセミナーを実施した。東京エレクトロンは次世代の塗布現像機に実装予定の膜形成手法や塗布手法を、太陽HDは、半導体の3次元積層に向けて研究開発を進めている高解像度感光性絶縁材料を紹介した。
チップレットを自動車へ 課題は「1万個の接続点」の耐久性
自動車では、要求されるコンピューティング能力がますます高まっている。imecはこうしたトレンドを受け、チップレットを自動車に導入するための研究開発を加速させている。ただし、産業向けでは価値を発揮し始めているチップレットも、自動車向けでは大きな課題を抱えている。
ラムリサーチのドライレジスト技術をimecが認定 28nmピッチBEOL向け
ラムリサーチ(Lam Research)は、パターニング技術である「ドライフォトレジスト(ドライレジスト)」が、2nmあるいはそれ以下のロジック回路における配線工程(BEOL)の「28nmピッチダイレクトプリント」に適格であることを、imecが認定したと発表した。
2030年に1000TOPS目指す 車載チップレットでAI導入加速
ベルギーの半導体研究開発機関であるimecは、自動車メーカーとアライアンスを設立し、車載用半導体にチップレットを追加することで自動車分野へのAI導入を拡大する計画を立てている。
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