TDKは、高性能ゲーム機器に向けた「カスタムセンシングソリューション」を発表した。高精度かつ高速応答で、小型/低消費電力を実現したセンサー群を採用することで、競争力のあるゲーム機器を開発できるという。
TDKは2025年10月、高性能ゲーム機器に向けた「カスタムセンシングソリューション」を発表した。高精度かつ高速応答で、小型/低消費電力を実現したセンサー群を採用することで、競争力のあるゲーム機器を開発できるという。
TDKが提供するカスタムセンシングソリューション一式には、トンネル磁気抵抗(TMR)ベースのセンサーを始め、MEMSモーションセンサーやマイクセンサー、超音波ToFセンサーといったさまざまなセンサー製品が含まれる。これらを、ゲーム用のキーボードや、コントローラ、マウスホイール、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)などに採用すれば、ナビゲーションやモーショントラッキングなどの用途において、最高レベルの精度や正確性、速度を実現できるという。
ゲーム機器に向けたセンサーソリューションとしてはTMRセンサーに加え、絶対方向検出とナビゲーションに向けた「PositionSense 9軸ソリューション」、ステアリングホイールやARグラスのヒンジに向けた「TMRベースの角度センサー」、キーボードに向けた「TMRベースのリニアセンサー」なども提供している。
さらに、MEMSセンシングソリューションとして、消費電力が極めて小さい慣性計測ユニット(IMU)やMEMSマイクロフォン、超音波ToFセンサーといったMEMSセンシングソリューションを用意した。
例えば、MEMS IMUでは、AR/VRヘッドセットに向けた「ICM-45686」や、ゲームコントローラに向けた「ICM-42670-P」がある。これらは消費電力が極めて小さく、長時間の駆動が可能になる。
MEMSマイクロフォンとしては、音声キャプチャーなどを強化し、優れた音質を低消費電力で実現した「T5837」「T5838」「T5848」などを提供する。さらに、超音波ToFセンサーとして、「ICU-30201」と「ICU-20201」を用意した。長い距離でも高い精度でセンシングでき、マルチプレイヤー対応で手やコントローラが遮られてもトラッキングを維持できる、といった特長がある。
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