クライアント/ゲーミング分野について、日本AMD 副社長 兼 アジアパシフィック クライアントビジネス ディレクターの関路子氏は「この2年間とても好調だ。5〜6年前はAMDといえばGPUが話題になっていたように思うがクライアント/ゲーミング分野も大きく拡大している」と述べた。
クライアント分野では、Ryzen AI搭載のPCが1年で約2.5倍に増え、250種類を超えた。「Fortune 100」企業の約半数が既にRyzen AI搭載PCを採用しているという。関氏は「プライバシーやセキュリティへの懸念もあり、ローカルでAIを動かすという価値が浸透してきている」と分析した。
ゲーミング分野では、Microsoftの「Xbox」やソニーの「PlayStation」といった家庭用ゲーム機の複数世代での連続採用に加え、携帯型ゲーム機でも採用が進んでいる。
関氏は今後のAI PC市場について「小型AIモデルの性能/効率が飛躍的に進化している。1年半ほど前にはクラウドでしか動かせなかったモデルが今やローカル環境でも利用できるようになった。こうした背景でAI PC市場は間違いなく成長していくだろう」と述べた。
AMDは2027年に次世代CPU「Medusa(開発コードネーム)」の発売を予定している。2023年に発売した「Phoenix(開発コードネーム)」と比べるとAI性能は10倍以上に向上する見込みだ。
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