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発光窓が直径35μmで高温動作の赤外点光源LED、大同特殊鋼産業用ロボットの小型化に対応

大同特殊鋼は、発光窓の直径が35μmで125℃という高温環境で動作する赤外点光源LED「MED8P76A」を開発し、2025年12月からサンプル品の受注を始めた。

» 2025年12月10日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

光学式エンコーダーの小型化と高分解能を実現、125℃でも安定動作

 大同特殊鋼は、発光窓の直径が35μmで125℃という高温環境で動作する赤外点光源LED「MED8P76A」を開発し、2025年12月からサンプル品の受注を始めた。光学式エンコーダーの高分解能化や高密度実装に対応していて、産業用ロボットなどの小型化が可能になる。

MED8P76AのSEM写真[クリックで拡大] 出所:大同特殊鋼

 産業用ロボットなどでは、さらなる小型化が求められている。このため、搭載される光学式エンコーダーやサーボモーターなどもこれらの要求に応えていく必要がある。例えば、回転軸の角度や速度を検出するための光学式エンコーダーを小型化すれば、スリットが刻まれた円盤状のコードホイール径が小さくなる。スリット間隔が密となる構造で、高い分解能を得るためには、スポット径の小さい光源が必要となる。

 そこで今回、発光窓の直径が35μmという赤外点光源LEDを開発した。その上で、高密度実装時に課題となる周囲温度の上昇にも対応した。具体的には、素子の構造を工夫し発光窓周囲の局所的な電流集中を分散させることで、LEDの光量劣化リスクを低減した。この結果、125℃という高温環境で利用しても動作は安定している。

左がMED8P76A(直径35μm)、右はMED8P53(直径60μm)の外観[クリックで拡大] 出所:大同特殊鋼
左がMED8P76A、右はMED8P53の発光パターン[クリックで拡大] 出所:大同特殊鋼
左が温度ディレーティングカーブ、右はMED8P76Aの電流−光出力特性[クリックで拡大] 出所:大同特殊鋼
左がMED8P76Aの順方向電圧−電流特性、右はMED8P76Aにおける光出力の温度特性[クリックで拡大] 出所:大同特殊鋼
左がMED8P76Aにおけるエージング試験中の光出力推移、右はMED8P76Aにおけるエージング試験中の順方向電圧推移[クリックで拡大] 出所:大同特殊鋼

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