三菱電機の2025年度第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比667億円増の1兆4235億円、営業利益は同564億円減の703億円だった。
なお同社は2025年9月、「ネクストステージ支援制度特別措置」として早期希望退職者を募集すると発表していた。この希望退職に応募した従業員は三菱電機と国内のグループ会社で計約4700人に上る見通しで、2025年度連結決算で1000億円の費用計上を見込んでいるという。第3四半期ではこのうち743億円を計上したため、このネクストステージ影響を除いた場合、第3四半期の営業利益は同178億円増の1447億円となる。
同社は業績について、インフラ、FA(ファクトリーオートメーション)システムでの売り上げ増加や円安の影響に加え、価格改善などの収益性向上施策の進捗などによって「ネクストステージ影響を除くと前年同期比増収増益で、売上高、営業利益ともに過去最高を更新した」と説明している。
2025年度通期見通しは、インフラ、FAシステム事業の好調や為替条件変更を反映し、売上高は前回予想比900億円増の5兆7600億円、ネクストステージ影響を除いた実質ベースの営業利益は、同300億円増益の5000億円とそれぞれ上方修正した。ただし、ネクストステージ影響を反映した営業利益は、同300億円減益の4000億円で、下方修正となっている。
今回の決算説明会では、中国のレアアースの輸出規制の影響についての質問が出た。藤本氏は、レアアースについて「主に足元で影響が出やすいのは磁石だ」とし、モーターなどを用いるFA機器や空調、自動車機器分野が影響を受けやすいとした。また、それ以外にも窒化ガリウム(GaN)などが規制を受ける可能性にも言及。そのうえで「今足元で必要な部材は1年分程度確保できている。その間に新たなサプライチェーンの模索や、政府と協力しながら新しい調達方法を検討するといった取り組みを進める時間的な猶予はある」と語った。
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