Infineon Technologies(以下、Infineon)は2026年2月4日(ドイツ時間)、2026会計年度第1四半期(2025年10〜12月)の業績を発表した。売上高は季節要因の影響を受け、36億6200万ユーロで前四半期7%減になった。通期では投資額を5億ユーロ増額し、ドレスデンに新設する工場の立ち上げ加速などに使うという。
Infineon Technologies(以下、Infineon)は2026年2月4日(ドイツ時間)、2026会計年度第1四半期(2025年10〜12月)の業績を発表した。売上高は36億6200万ユーロで前四半期7%減、営業利益は3億8800万ユーロで同15%減、売上総利益率は39.9%で同1.8ポイント増、純利益は2億5600万ユーロで同5%増だった。
セグメント別の売上高は、パワー&センサーシステムズ(PSS)事業部が前四半期比3%減の11億7100万ユーロ、オートモーティブ(ATV)事業部が同5%減の18億2100万ユーロだった。PSS事業部のAIサーバおよびデータセンター向け製品事業は売上高を伸ばしたが、その他の分野およびATV事業部は季節要因の影響を受けて減少したという。
グリーンインダストリアルパワー(GIP)事業部は前四半期比21%減の3億4900万ユーロ、コネクテッドセキュアシステムズ(CSS)事業部は同13%減の3億2100万ユーロだった。GIPでは送電網インフラが大幅な売上増だったものの、その他の分野およびCSS事業部のほとんどの分野は季節要因の影響を大きく受け、需要が減少したとする。
InfineonのCEOを務めるJochen Hanebeck氏はリリースで「Infineonは好調な業績で2026会計年度をスタートした。全般的に冴えない市場環境の中、AIに対する需要は力強く、追い風になっている」とコメントしている。
1ユーロ=1.5米ドルの平均為替ルート想定をもとにした、2026会計年度第2四半期(2026年1〜3月)および通期の見通しも発表した。第2四半期の売上高予想は約38億ユーロで、ATV事業部およびCSS事業部はおおむね安定的に推移、GIP事業部は小幅に増加、特にPSS事業部が大幅に増加すると見ている。
通期では、為替の影響により、前年比でそれほど大きな増加は見込んでいないという。PSS事業部はAIデータセンターの電力供給向け製品の需要の高さから、グループ平均を大きく上回るペースで成長する予想だが、ATV事業部は電動車(xEV)領域の低調な需要とソフトウェア定義車両(SDV)の勢いが相殺し、グループ平均を下回る成長率になる見込みだとする。GIP事業部の売上高は前年度比で若干増加、CSS事業部の売上高は前年度比で横ばいになる見込みだ。
なお、2026年2月に発表したams OSRAMの非光学系アナログ/ミックスドシグナルセンサー事業の買収については、2026会計年度通期見通しの中に含まれていない。
2026会計年度の投資額は、力強いAI需要を背景に、以前の22億ユーロ見込みから約5億ユーロ増やし、約27億ユーロを計画する。2023年に着工したドイツ・ドレスデン工場の第4ファブモジュールの完了と生産本格化、AIデータセンター向け電力供給への顧客需要の急増に対応する追加の製造投資が、主要な重点分野だとする。
「現在はAIデータセンター向け電力供給ソリューションが中心だが、今後数年間には送電網インフラのさらなる拡張が加わる。需要増に対応できるよう、この分野への投資を前倒しで実行していて、投資の大部分が、ドレスデンに新設するスマートパワーファブの立ち上げ加速に使われる。始動は2026年夏になる」(Hanebeck氏)
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