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「モデル圧縮機能」でメモリ制約を解消 EMASSのエッジAI SoCembedded world 2026(2/2 ページ)

» 2026年03月16日 10時30分 公開
[永山準EE Times Japan]
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さまざまなデモで示すECS-DoTの可能性

 今回、会場では実際の用途を想定したさまざまなデモを展示していた。

 振動センサーを利用した産業設備の予知保全デモでは、慣性計測ユニット(IMU)を用いて機械の振動を監視し、異常が発生すると検知する仕組みを示した。ECS-DoTによって、エッジ側でリアルタイムの設備状態監視が可能となり、センサーデータはデバイス上で処理され、SemtechのLoRaWANを通じて送信。クラウドに依存せずスケーラブルな産業監視を実現するといういうものだ。Smyser氏は「このチップは超低消費電力で、常時センサーを監視し、異常を検知するとAI推論を実行する。例えば工場設備に取り付ければ、振動や温度、音などを遠隔で監視できる」などと説明していた。

予知保全デモの様子。振動を検知するとすぐにLEDが青色になった 予知保全デモの様子。振動を検知するとすぐにLEDが青色になった[クリックで拡大]

 このほか、音響AIを用いたセキュリティ用途のデモでは、マイクで環境音を常時監視し、銃声やガラス破壊音といった異常音を検出する様子を紹介した。

音響AIを用いたセキュリティ用途のデモ。マイクで環境音を常時監視していて、銃声を検出するとLEDが赤色になった。

 さらに骨伝導オーディオセンシングによる耳装着型のアプリケーションデモでは、IMUを通じて顎の動きを解析し、音声活動検出やキーワードスポッティングを実行する様子も公開。このアプリケーションでは常時マイクを使用する必要が減ることで、コンパクトなウェアラブル機器でプライバシー性が高く低消費電力の音声操作が可能になるとしている。

 なお、EMASSでは社内にAIモデルの開発能力も有する他、独自SDKも提供する。Smyser氏は「顧客はさまざまな形式で作成したモデルを取り込み、当社のSDKで最適化してチップ上で最も効率よく動作させられる」と語っていた。

 CS-DoTは2026年第2四半期に量産を開始する予定で、既に複数の機器メーカーによる評価が進んでいるという。また、同社は16nmプロセス採用の次世代品についても、2026年1月にテープアウトに成功したことを発表している。

EMASSのセールス マーケティング担当バイスプレジデントを務めるScott Smyser氏 EMASSのセールス マーケティング担当バイスプレジデントを務めるScott Smyser氏。手にしているのは、骨伝導オーディオセンシングによる耳装着型のアプリケーションデモのデバイス
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