オキサイドは2026年3月16日、フィンランドの先端半導体レーザー製造メーカーのVexlumと、量子コンピュータ向けレーザーの開発・製造に関する戦略的パートナーシップを締結したと発表した。両社の技術を統合して、サイズや出力などの制約を克服し、量子コンピュータ用途に最適化されたレーザー光源を実現するとしている。
オキサイドは2026年3月16日、フィンランドの先端半導体レーザー製造メーカーのVexlumと、量子コンピュータ向けレーザーの開発・製造に関する戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
Vexlumは2017年にフィンランド・タンペレ大学発のスタートアップとして創業した企業で、独自技術の「垂直外部共振器型面発光レーザー(VECSEL)」は、高出力と高いビーム品質を両立しやすく、狭線幅、単一周波数などの特性も得やすいという。
本パートナーシップでは、オキサイドが前工程用ウエハー欠陥検査装置向け深紫外レーザーで培ってきたという波長変換技術と、Vexlumの可視光領域における高機能基本波レーザー技術を統合。サイズや出力、対応波長といった制約を克服し、量子コンピュータ用途に最適化されたレーザー光源を実現するとしている。
オキサイドが2026年3月に発表した量子コンピュータ用302nmレーザー光源にもVexlumの技術が使われていて、他社では実現が困難な高出力活高い安定性を達成したという。VexlumのCEO兼共同創業者であるJussi-Pekka Penttinen氏は「VECSELチップとオキサイドの結晶技術を組み合わせることで、量子および半導体分野におけるスケーリングのボトルネックを解消する」と述べる。
オキサイドとVexlumは本パートナーシップを通じて、量子コンピュータ用レーザーのさらなる高出力化を進めるとともに、波長変換領域の拡大によって製品ラインアップを拡充すると説明。また量子分野におけるサプライチェーンを強化し、高品質なレーザー光源を継続的に提供することで、量子コンピュータの社会実装に貢献するとしている。
オキサイドが半導体後工程向け装置事業を本格化
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