Tower Semiconductor(以下、Tower)とNuvoton Technology(以下、Nuvoton)の完全子会社ヌヴォトン テクノロジージャパン(以下、NTCJ)は2026年3月25日、両社の合弁会社タワーパートナーズ セミコンダクター(以下、TPSCo)の事業運営を戦略的に再編するための基本合意書を締結したと発表した。
Tower Semiconductor(以下、Tower)とNuvoton Technology(以下、Nuvoton)の完全子会社ヌヴォトン テクノロジージャパン(以下、NTCJ)は2026年3月25日、両社の合弁会社タワーパートナーズ セミコンダクター(以下、TPSCo)の事業運営を戦略的に再編するための基本合意書を締結したと発表した。TPSCoの魚津工場(富山県魚津市)をTowerが100%保有し、砺波工場が残るTPSCoはNTCJの完全子会社にする計画だ。
両社は「この戦略的再編は、各社の資産をそれぞれの長期的な事業戦略に適合させ、事業運営の重点化を図ることで、市場および顧客要件の変化に対応したグローバル競争力の強化を目的としている」と述べている。
TPSCo(旧パナソニック・タワージャズ セミコンダクター)は、NTCJ(旧パナソニック セミコンダクターソリューションズ)とTowerが2014年に設立した合弁会社で、Towerが51%、NTCJが49%の株式を保有。現在、富山県魚津市に300mm工場、富山県砺波市に8インチ工場を有している。
今回の基本合意に基づき、取引の完了後、TPSCoの300mm工場およびファウンドリー事業はTowerが100%保有し、同社が日本に新設する完全子会社の下で運営を行うことになる。一方で8インチ工場およびファウンドリー事業はTPSCoに残り、TPSCoはNTCJの完全子会社になるという。この再編に伴って、NTCJはTowerに対し取引完了日に2500万米ドルを支払う予定だ。
なお両社は、この再編に際して両拠点における顧客対応、継続中の事業運営および開発プログラム、従業員の雇用と事業の安定性が中断されることのないよう、緊密に連携して取り組むとしている。また、現在、相手方拠点で製造されている製品については、取引完了後も相互に供給を行うなど、各拠点の事業継続を支えるための各種サービスを提供する予定だ。
今回の取引は、関係当局からの必要な認可の取得など、通常のクロージング条件の充足を前提として、2027年4月1日の完了を予定しているという。
TowerのCEOであるRussell Ellwanger氏は「TPSCoは、数十年にわたる確固たる運営ノウハウと協力関係の上に築かれてきた。パナソニックおよびNuvotonとの間で築き上げられた伝統とパートナーシップを高く評価している。Nuvotonとの関係を、共同所有から両社の成長戦略を支える長期的な戦略的サプライヤーおよび顧客パートナーシップへと発展させられることを嬉しく思う」と述べている。
Towerは同日、この魚津拠点における300mmプロセス製造能力を増強する計画も発表した。経済産業省からの補助金承認を条件として「300mmプロセス製造能力および技術力の拡大を支援するため、当社とNTCJの間で事前に合意された条件に基づき、隣接する土地を購入する予定だ」と説明。既存施設と拡張エリアを合わせた生産能力について「完成時には現在の魚津工場における生産能力の4倍に拡大することを目指す」としている。
また、同社のフォトニクス技術は既に量産認定されて魚津工場から出荷されていることから、「今回の投資による本格量産への移行は大幅に加速される見込みだ。フォトニクス製品の出荷増加は、拡張されたファブに新規製造装置が導入され次第、速やかに実現すると見込まれる」とも説明している。
Ellwanger氏は「本件によって、Towerは300mmプロセスの運用能力を大規模かつ収益性の高い形で拡大することで、当社の差別化されたオプティカル/フォトニクス技術プラットフォームをさらに強化できる」とコメントしている。
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