Atomiqは、メインのアプリケーションプロセッサはApollo 5同様、Arm Cortex-M55を採用する。そのうえでAI処理を前提に設計しているAtomiqでは、Armの「Ethos-U85」NPUを統合した。これによって200GOPSを超えるオンデバイスAI性能を実現するとしている。またパッケージ内DRAMを採用することで、帯域幅と消費電力の課題に対応する。
Ethos-U85は多数のMAC(積和演算)を並列実行する構造から低クロックでも高い演算性能を確保でき、「100MHzという低クロック速度で毎秒数百億回の演算処理を実現する」という。Atomiqは、こうしたアプローチによって、低電圧動作とAI性能の両立を図っている。
Atomiqがターゲットとする用途は幅広い。まずはウェアラブル分野での立ち上がりが見込まれる。Cermak氏は「スマートグラスなどは、常時音声を処理し、自然言語処理を行う必要がある。低消費電力動作によって常時オンのAI処理ができるAtomiqは、そうした用途に最適だ」などと語った。また画像処理も搭載する予定で、セキュリティカメラやロボティクスなども対象になるとしている。
Atomiqの最初の製品となる「Atomiq110」は2027年に生産開始予定だという。同社は「AIシステムにおける電力効率という残された課題の1つであるメモリの効率性に対処する追加のイノベーションとして、今後数カ月以内にさらなるイノベーションを発表する予定だ」などとしている。
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