説明会ではVL53L9に加えて、CMOSイメージセンサーも紹介した。ミクニ氏はSTのCMOSイメージセンサーについて「一般的なカメラ向けイメージセンサーは『人が見るための美しい画像』を重視するのに対し、STが注力するのは『機械のための目』としてのイメージセンサーだ」と説明。機械が周囲の状況やユーザーの状態を理解するためのデータ取得を重視するという。
その一例が、5MピクセルのCMOSイメージセンサーだ。2.25μmの大きな画素を採用し、高感度化を図った。ローリングシャッターとグローバルシャッターの両方を1つの画素で実現するハイブリッドシャッター機能も搭載する。ローリングシャッターモードでは低ノイズで広いダイナミックレンジを生かした自然なカラー画像を取得でき、グローバルシャッターモードでは自動車のような高速で動く被写体でもゆがみを抑えた撮影が可能だ。
さらに、RGB-IRにも対応し、1つのセンサーでRGB画像とIR画像の両方を取得できる。これにより、昼間は通常のRGB画像、夜間は近赤外画像というように、機械式のIRカットフィルターを使わずに切り替えられる。機械式フィルターを使わないことで、故障につながりやすいモーターの使用を減らして信頼性を高められるほか、小型化も実現する。
STは、今後のイメージング製品戦略について、センサー、光学素子、プロセッシング、パッケージング、ソフトウェアを統合した「スマートオプティカルセンシング」にフォーカスすると説明した。センサー単体ではなく、システムとしてAI処理に使いやすいデータを提供することで、開発期間の短縮、システムの複雑さの低減、プライバシー保護などの価値を提供していく方針だ。
ソニーが新画素構造「RB2×2 OCL」採用センサー 高解像度とAF性能を両立
1億画素グローバルシャッター搭載画像センサー公開、onsemi
ダイナミックレンジ120dB 3次元積層型CMOSイメージセンサーを開発
STの28nm FD-SOI採用SoC FPGAが宇宙向け認証取得
STの新車載マイコンはNPU搭載 AIでX-in-1化に貢献Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング