STマイクロエレクトロニクスとNanoXploreは、NanoXplore製の耐放射線SoC FPGA「NG-ULTRA」が、欧州の宇宙用途向け規格「ESCC 9030」の認定を取得したと発表した。今後、IRIS2を含め多くの衛星用機器システムに搭載される見通しである。
STマイクロエレクトロニクスとNanoXploreは2026年1月、NanoXplore製の耐放射線SoC(System on a Chip) FPGA「NG-ULTRA」が、欧州の宇宙用途向け規格「ESCC 9030」の認定を取得したと発表した。今後、IRIS2を含め多くの衛星用機器システムに搭載される見通しだ。
NanoXploreは、宇宙および航空電子機器に向け、耐放射線性を備えたFPGA製品を設計するフランスのファブレス企業。最近発表したNG-ULTRAは、クアッドコアのArm Cortex-R52をベースにしたSoCと、プログラム可能なハードウェア回路(537kLUTs+32MビットRAM)を1チップに集積している。製造は宇宙放射線への耐性などで実績のあるSTの28nmFD-SOI技術を用いる。
NG-ULTRAは、地球低軌道/中軌道衛星群などの宇宙用機器向けに開発した製品だ。オンボードコンピュータやサブシステム間のデータ管理とルーティング、静止画および動画の処理、ソフトウェア無線(SDR)、オンボードの自律機能といった用途を視野に入れている。導入を容易にするための評価キットも用意している。
NG-ULTRAは、独自の耐放射線技術を活用することで、最大50krad(Si)の吸収線量(TID)耐性を備え、長期性能を確保した。また、最大65MeV・cm2/mgのシングルイベントラッチアップ(SEL)試験での耐性および、60MeV・cm2/mgを超える線エネルギー付与(LET)レベルでの検証が行われたシングルイベントアップセット(SEU)耐性により、イングルイベント効果に対して高い耐性を示すことが分かった。
宇宙産業向けのESCC 9030は、有機基板上やプラスチックパッケージにフリップチップ実装されたICに関する欧州の新規格。NG-ULTRAはこの規格の認定を受けた最初の製品だ。
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