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» 2009年03月17日 16時09分 公開

「有機EL照明に輝かしい未来」、市場調査会社が予測を発表LED/発光デバイス 有機EL

[John Walko,EE Times Europe]

 市場調査会社である米DisplaySearch社によると、有機EL(OLED)を利用した照明器具は2011年に市場が立ち上がり、2013〜2014年には売り上げ規模がパッシブ・マトリクス型有機ELディスプレイのそれを上回り、2018年までに60億米ドルに達する見込みだという。

 有機EL技術の照明分野への応用に向けて、世界ですでに何億米ドルもの資金が投入されており、特に欧州や米国、日本において投資が盛んである。

 有機ELディスプレイは、すでに約10年にわたって大量生産されているが、有機EL照明はようやくサンプル出荷と小規模の生産が始まったところだ。このように両者の実用化の進ちょくに差がある理由について、DisplaySearch社でディスプレイ技術担当ディレクタを務めるJennifer Colegrove氏は、「有機ELディスプレイと有機EL照明は、それぞれ違った課題に直面しているからだ」と述べる。

 さらにColegrove氏は、「有機EL照明の革新的な特徴が、照明デザイナの創作意欲をかき立てている」とつけ加えた。同氏は、「有機ELを利用した照明器具は、表面から光を放ち、折り曲げたり筒状に巻いたりすることも可能で、窓ガラスのように透明な製品や、鏡のように反射する製品も実現できる。有機EL照明は薄く丈夫で、軽量であり、消灯状態から点灯状態への切り替え時間も短い。動作温度範囲が広く、雑音も発せず、環境に優しい。電力効率についても、近年になって劇的に向上している」と述べている。

 DisplaySearch社によると、有機EL照明市場へ早期に参入し、同市場の主要プレーヤになると見込まれる企業は、オランダRoyal Philips Electronics社、コニカミノルタ、Lumiotec(ルミオテック)、ドイツOSRAM社で、各社とも2012年までに量産体制をとる予定だという。

 有機EL照明の大量販売を最初に始めるのはPhilips社だと予測されており、その後に米General Electric(GE)社やコニカミノルタが続くという。

図 照明向け有機ELパネルの量産を計画する各社のロードマップである。出典:米DisplaySearch社

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