キオクシアホールディングス(以下、キオクシアHD)は2026年1月29日、キオクシアHDおよび子会社キオクシアの社長である早坂伸夫氏が退任し、副社長の太田裕雄氏が新社長に就任することを発表した。同日に記者説明会を開催し、早坂氏および太田氏が決定に至る経緯、今後の展望を語った。
キオクシアホールディングス(以下、キオクシアHD)は2026年1月29日、キオクシアHDおよび子会社キオクシアの社長である早坂伸夫氏が退任し、副社長の太田裕雄氏が新社長に就任することを発表した。それに伴い、同日に記者説明会を開催した。
早坂氏は2026年3月31日付で社長執行役員を退任し、同年4月1月付で、太田氏が社長執行役員に就任する。また同年6月に予定する定時株主総会開催日をもって、早坂氏は代表取締役を退任し、取締役会の決議を経て太田氏が代表取締役に選任される予定だ。
早坂氏は2020年1月29日に、病気療養中だった成毛康雄氏の社長辞任に伴い、キオクシアHD、キオクシアの社長に就任した。説明会の冒頭、これまでの6年間を振り返り「新型コロナウイルスの感染拡大や地政学リスクの顕在化、過去に類を見ないレベルの半導体メモリ市場の不況などがあり、痛みを伴う経営判断を下さざるを得ない局面もあった。しかし経営陣、従業員が一丸となって復帰を果たし、2024年12月、当初から大きな目標の1つとしていた東京証券取引所での上場を実現した」と語る。
「上場後の1年間、特に2025年の半ばから、生成AIのけん引によってフラッシュメモリ市場は目覚ましい伸長を遂げている。その中で当社は技術力を結集し、高い競争力のある製品によって業績を大幅に改善することができた」(早坂氏)
今後も生成AIの拡大が予想される中「ステークホルダーも、キオクシアがフラッシュメモリの成長をけん引すると期待している。未来に向けてさらに進化、発展をしていくためには、新しいリーダーにバトンを渡す良いタイミングだと考えた」(早坂氏)と、社長交代に至る経緯を説明した。
後任を務める太田氏は、1985年に東芝に入社して以来、2015年まで半導体メモリの応用技術、技術マーケティングに携わってきた。2001年以降は、当時未開拓だったスマートフォンやゲーム、PC、車載、サーバなどの分野へのNANDフラッシュメモリ(以下、NANDフラッシュ)事業拡大に貢献してきたという。
太田氏を後任に選んだ理由について、早坂氏は「キオクシアの根幹であるメモリ、SSDの開発や生産、技術知見を持つとともに、技術マーケティングの経験をもって顧客、パートナーたちと広く深い関係を構築し、グローバルな事業展開にも携わってきた。副社長として会社経営全般にわたる経験も積み重ねている」と述べる。
「キオクシアの強みや市場、顧客に対する理解があり、さらに会話力にも優れる太田は、強いリーダーシップをもって変化する市場を勝ち抜いてくれる。キオクシアの次期社長として、最もふさわしい人物だと確信している」(早坂氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング